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あのゴエモンが形を変えた?御伽活劇 豆狸のバケル ~オラクル祭太郎の祭難!!~の感想

がんばれゴエモンのスタッフが作った作品と聞いた
【御伽活劇 豆狸のバケル ~オラクル祭太郎の祭難!!~】
ステージクリア型のアクションゲームでゴエモンではないけどどこかゴエモンを感じられる作品でした。

ゴエモンは全作をやったわけではないのですが、スーパーファミコン時代、友達とよく遊んでいました。特にきらきら道中。その作品の魂が込められているなら応援しないわけにはいかない!それが一番のプレイ理由でした。


基本に忠実なあらすじ

ある嵐の夜にイッスン族の「すん」と出会ったことがキッカケで
狸の少年「バケル」は日本全土を揺るがす大事件に巻き込まれていく。
「オラクル祭太郎」という悪党が「お祭り軍団」を率いて日本各地で悪事を働いてる事を聞いたバケルは平和な日本を取り戻すため、
すんと共に旅に出ることを決意する。
邪悪な気に取りつかれた日本各地を開放すべく47都道府県におよぶ
バケルの大冒険が始まる!

公式サイトより引用

何かから逃げてきた一寸法師を助けた狸のバケルが騒動解決のために頑張るという話。
都道府県を回りながら事件解決に奔走する流れは大変分かりやすい勧善懲悪な感じで、子供向けな内容です。

ちょっと違うからなんでもOKなんです(暴論)


世界観としては江戸時代と現代が混ざった感じ。時代設定は昔なの今なの未来なの?となるのですが、がんばれゴエモンを思い出すとそれもすんなり受け止められる気がします。基本は江戸時代みたいな世界だけど新しいものもある。それが豆狸のバケルの世界観です。冒頭にも少し違う日本と言っているのでいいのです。

3Dステージを回る楽しさ

狸の少年「バケル」が御伽噺の世界で大活劇!太鼓の武器と変化アクションを駆使して攻略してゆく3Dアクションゲーム
■全47都道府県をモチーフにしたステージステージは全国47都道府県の名所をモチーフにしており全50ステージ以上と充実した内容です。
■変化(へんげ)でプレースタイルも変化(へんか)「モモタロウ」や「キンタロウ」などおとぎ話の英雄に変化(へんげ)が可能。様々なアクションスタイルでのプレーがたのしめます。
■巨大ロボットで戦う大迫力バトル巨大なキャラクター同士による大迫力バトルがたのしめます。
■シューティングやレースもたのしめるメインのアクションステージの他、シューティングやレースなど、ゲーム性の異なる多彩なステージが用意されています。

My Nintendo Storeより引用

My Nintendo Storeが全て語っていますが、ステージは全て3D、全都道府県がモチーフなため海が近いところは海があり、温泉があったり等、名産を知りながらステージを回ることになります。更には広いステージに三つの特産品と五つのうんちくが隠されており、それを見つける楽しさというのもあります。

隅々まで回る楽しみが生まれます



ステージの構成は3つの提灯を壊して、最後にやぐらの太鼓を叩き邪気を払うことでクリアとなります。
提灯自体は見つけるのは簡単で、やぐらは見つかったけど提灯を見つけられなかったということは一回もありませんでした。
また、主人公は飛びつきによる加速や、ジャンプを活用することで自分のやりたい動きがどんどんできるため、ステージのギミックを楽しみつつ先に進める、アクションゲームとしての楽しみを存分に味わうことができます。

変化によるアクションの変化

たぬきといえば化けること、変化ということで今まであったボスの姿に変わり、その能力を使うことができます。
金太郎はパワーが強く、浦島太郎は細かい攻撃が、桃太郎は遠距離攻撃ができて、一寸法師は狭いところに入れる。
状況に合わせた動きで快適に、より楽しく操作することができます。

この変化は最初から最後までお世話になります

所々で入るミニゲームステージ

通常のステージと同じ様に乗り物で進むステージがあります。乗り物といっても、獅子舞の様な犬の体に乗って、空を飛んだりレースをしたり、更には海を渡ったり…もうこいつだけでいいのでは?

そういう生き物ならしょうがないか…笑


ゲームのメリハリにもなっていますしやりごたえがあります。
そしてゴエモン好きならやはりインパクト戦、でかいロボに乗って戦うところもあります。こういうミニゲームがあるからこそ、通常のステージも楽しめるなぁと感じました。

ロボに乗るのはなんでもワクワクする

これはバケルであってゴエモンではない

収集要素がやらされてる感

特産品が三つあると言いましたが基本一つ目はペナント、私はあるあると思ってやってましたけど冷静になると実物って見たことないんですよね…
なんか古いネタな気もします。世界観的にもペナントがあることはクスッとしそうなんですが、ためになるという意味では一つ枠が埋まるのはちょっと勿体無い気がします。

どこで買えるかもよく分からないペナント



そして冒険を進めると更に難しい収集要素、隠れたぬきが出てきます。ステージにある設置物の一部に化けているたぬきを見つけることでロボの強化ができる様になるエンドコンテンツの様なものですが、それが今までのステージにも追加されます

信号がたぬきみたいに!


いやいや、そこのうんちくや特産品は探したんだからまたやらなきゃいけないの?しかも見つけるの苦労するものだから一から探さないとじゃん…
なんなら更に追加要素があるのでは…?と思い途中から特産品など探すのをやめて進めている時もありました。なくてよかったのですが心から喜べないところ。たぬき自体はよりステージを回る楽しさに繋がってはいるんですけどね…

収集要素がないとステージを回る楽しさが半減しますが、分かりにくいところにあったり、行ってみたらないなんてこともあるため集める必要がないと途中から探さなくなっちゃうなぁなんて思いました。

浦島太郎が強すぎる!!

変化の能力は基本皆強いのですが、特に浦島太郎が強い。遠距離多段ヒットなため、これを使えば相手を完封できることがほとんど。
変化をしないと通れない場所は一寸法師しかないため、他の桃太郎や金太郎は趣味程度でしか使いませんでした。

人気も出そうな見た目


変化することが一つの要素としてあるのに、力が強いとか遠くから打てるしかないのは勿体無いなと感じます。ただ、変化が必要なところが増えてしまうとゲージ性のため変化ができずストレスを感じるのかもしれません。それはそれで嫌なので難しいところです。

キャラクターのデザイン性

初心者もできる簡単難易度なため、子供向けになっているのかもしれませんがキャラクターも子供向けなデザインになっています。敵キャラのオラクル祭太郎なんてそれが如実に出ている様な気がします。

足毛がめちゃ生えてる、ネタキャラみたいな見た目




実際ゴエモンもそんな大人向けかと言われたらそんな気はしません。
ボスに変なキャラはいたのでゴエモンらしさではあるのですが、一作目のメインになるボスをこれにするのはかなりの冒険ですよね…裏ボスみたいなのはいるのですが、ステージの多くはこのキャラが見え隠れするのでかなり影響があります。

今作にも魅力あるキャラが出るには出ますが、ボスの三太郎は一回出たら全然出てきません。キャラは立っていたのでせめて会話で出てきたり、プレイアブルキャラとして操作できるとかでもよかった。

桃太郎はそれでも会話がありキャラが立ってた気がします

おしまいに

長所
・ステージを回る楽しさ
・ミニゲームで飽きないゲーム性

短所
・収集要素がやらされてる感
・変化の性能差
・キャラデザ

なんだかゴエモンを想像しながら、比べながらやってしまった自分が悪いなとは思いつつ、でもゴエモンを今のゲーム性でやりたかったというところがあります。
今作は一人プレイ、広いステージを二人で動くと効率が良くなりすぎちゃったり内部的に大変だったりするだろうが、二人プレイにして二人目は変化ではなく仲間キャラを動かす様なワイワイプレイがしたかったなぁとは思いました。

金太郎なんて仲間にいたら頼もしすぎたのに笑

と言っても今作は初作、続編が出たらよりボリュームアップして楽しくなりそうな伸び代を感じられました。
日本を周り世界を救う、そんな豆狸のバケルをぜひやってみてください。

次の冒険はどうなるか気になるところ


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