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刹那さと儚さと心強さのPIANOFORTEの感想【ネタバレ有り】
Switch版が発売したての時に見たネット記事でコンセプトがいい作品だと思い購入した
【PIANOFORTE(ピアノフォルテ)】
白黒だけの表現だけで儚さが伝わる…!!
そんなシンプルな理由ですが、雰囲気に惹かれたのでいいんです。
あらすじ
現実であり幻想のような場所『ゼレ』——とても危険で寂しい、白黒の世界。
目が覚めると見知らぬ世界『ゼレ』に居た少年。
何も思い出せない彼は、
目の前に現れた妖精『フェーツヴァイ』に
『ユー』という名前を貰い、導かれるままに旅を始める。
音楽と共に変化していく戦況を読み、
リアルタイムでOffensive/Defensiveのモードを使い分け
強大な『ガイスト』に立ち向かう本格コマンドバトルRPG。
旅の中で出会う8人の仲間を組み合わせ、
スキルや『ソウルブースト』を使う奥深い戦いが繰り広げられる。
『ゼレ』の各地を巡り、様々なキャラクターや『ガイスト』の悲劇と出会う、美しくも儚い世界と物語。
主人公となるユーが空から落ちてくるところから始まります。
白黒の世界ゼレとは、何故落ちてきたのか、この世界とはなんなのか、何も分からないまま主人公と進んでいくのは王道なストーリーです。
白と黒、シンプルなものしかない世界観
ほぼ白と黒だけの表現で、背景もほとんど物がない世界です。敵であるガイストは元人間で悲しい過去を持っている。というところが色のないこととあわさって、この世界の不気味さややるせなさというのが感じられます。
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考えさせられる戦闘
戦闘はリアルタイム、あらすじにもある通り二つのフォームを変えながら戦うのですが、キャラごとに違うフォームがあり、主人公ユーは攻撃と囮、バランスの良い性能であり、できることもシンプル。
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初めのイメージはFF13の戦闘でした。ゲージが溜まると最大三つの技を使えるところやフォームの変更など似ている部分があります。戦うを選べば自動で技を組み合わせてでますが、もちろん手動でも選べるので状況に合わせた選択もできなくもありません。
雑魚敵の出現タイミングやボスの強い技のタイミングは画面の左上に出ており、このタイミングに合わせてフォームを変えると行動ゲージが満タンになるという機能もあり、タイミングよく変えて恩恵を得ることが推奨されています。音ゲーのような気持ちになりますね。
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ちょっとしたディフェンスゲーム要素
基本雑魚敵が出てきたらすぐに処理しなければなりません。雑魚敵は一定時間経つごとにプレイヤー側に近づき、ゼロ距離になると大ダメージを喰らいます。守っているだけでは勝てない…
攻めとのバランスの難しさを感じます。
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キャラクターによって違う必殺技があり、それは活用することでどうしようもない状況を打開することができます。更には体力を消費し続けることでゲージの溜まり方や威力を上げる行為もでき、ピンチを打開する手は多くあります。
このゲームの危険で寂しいところ
切なさと刹那さは違うと感じる短さ
とんでもないネタバレですが、
話が中途半端で終わります。
前半の宿敵となる敵を倒し、ここから謎が解けるかと思いきや…何もなし、前向いて歩くか!みたいな終わり方。2時間もあれば終わるボリュームで何か取りこぼしがあるのかと思ってしまいます。
こ、ここからでしょ…!!
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変化のない仲間たち
フォームを変えて戦うと言いましたが技の数は少なく、やれることは限られています。レベルでどんどん技を覚えるのかなと思いきやそれもありませんでした。(もしかするとレベルをかなり上げるとあるかもしれませんが私はありませんでした。)
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決まったフォームしかないためキャラ愛とか言ってられないかもしれません。
さらに言うなら手動で技を選ぶほど技はありません。そしたら手動は煩わしいだけなので選ばなくなる…結果回復とパワーのゴリ押しになり、戦略性とかいらないかも…なんて感じました。
仲間についても、回復が技でしか行えないため、
ヒーラーが必須です。なぜなら必ずボスの攻撃を喰らうタイミングがあるためです。そうなるとヒーラーを持つキャラが入るため、パーティーのチョイスはある程度決まってしまうのかなぁとも感じます。
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おしまいに
長所
・白と黒の世界観
・戦闘でのちょっとした戦略
短所
・物語の短さ
・成長要素の無さ
・投げっぱなしストーリー
価格は1980円、やり込み要素があるわけでもないためなかなか高めに感じます。レベルを上げたり、さまざまなキャラクターでラスボスを倒すみたいなことで楽しめるかたにはいいかもしれません。戦闘で少しでも新しい技があればまた変わったなぁ…
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雰囲気はありますし、キャラクターの過去話は見応えはありますのでPIANOFORTEで儚い物語を体験してみるのはいかがでしょうか?
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