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くまさん
2018年4月10日 16:40
「ほら、奇跡なんてすぐ起こっちゃう。」マンガ『四月の君は嘘』のなかで、病に侵されたヒロイン・宮園かをりが主人公・有馬公生へ贈った言葉だ。もう立つことができないほど進行した病状で、公生を奮い立たせるため、自分自身を鼓舞するために放ったセリフである。物語のクライマックスで、もう終わりは予期できてしまうにもかかわらず、キャラクターを崩すことなく彼女にこの言葉を言わせてしまえるところに、新川直司の作家