寝る前に聴くラジオ
夜、寝る前にスマホの光を見ていると眠りがよくないというから。
最近は、ずっとラジオを聴いている。ラジオというか、誰かが個人で配信するような音声配信のアプリ。誰かの声を聴きながら眠るのって、気持ちがいい。みんな、それぞれの日々の出来事を話したり、歌を弾き語ったり、朗読をしたり、思い思いに楽しんでいる。
使っているのはspoonというアプリ。stand.fmは、どうも仕事の話が多くて、必要に駆られて聴くことはあっても、遊びで聴く感じじゃない。
アプリ特有のローカル言葉がなんだか懐かしい。退室するときは「落ちるね」と、通信が乱れていると「ヘラる」、親が入ってきてミュートになることは「親フラ」。投げ銭的にスプーンを投げる。配信者に投げたスプーンは換金できるらしい。
ここで「はる」さんという女の子の音楽をよく聴いている。
とても静かに、優しい歌をうたう。だいたいいつも、彼女の声を聴きながらいつのまにか眠っている。録音された音ではなくて、毎日そのときどこかで弾いている誰かの音を聴いている、というのがとても贅沢なことだと思う。
目を閉じて音に耳を澄ます。ときどき、後ろに車の走る音やカエルの鳴き声、犬の吠える声、そうした音が聞こえてくることに安心する。
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