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まとまらない言葉たち

ここのところ、文章を書いては消し、消しては書いてを繰り返している。たくさんの下書きと書きかけの言葉だけが残っていく。言葉がうまくまとまらない。

言葉は、空の雲のように、つながったり途切れたりして、ひとつの塊になったり、きれいな模様をつけたりして現れる。

たくさんの問いとそれに対する応答。頭の中で整理できないことがたくさんあって、うまく言葉にならない。頭の中では、沈黙は許される。誰とも会話していないから。だから、ゆっくり考えて、言葉がつながるのを待つ。わたしはいま、何を思っているのだろう。何を考えているのだろう、と。

本を読むと、たくさんの言葉が身体の中に入ってくる。その言葉はしばらくしないと自分には馴染まない。言葉を咀嚼する。そうして、栄養になったものが、言葉をまとまらせるのかもしれない。

今は、まだちょっとよくわからない。
自分が大切にしているもの、気になっていること、うまくできていないこと、苦しいと思うこと。たくさんの考えたいことがあるのに、考えることから逃げたくなっている。
考えないのは楽だし、考えないほうが強い。悩み、戸惑い、なにかを受け入れることの不安や、変わることへのおそれ。たくさん考えれば考えるほど、そうしたものは増えていき、どんどん弱くなっていく。そういう弱さを受け入れ、自分のものとして受け取ることが、今はうまくできないでいる。うまく考えられない。

考えて、ちゃんと書きたい。時間はかかるけれど、考えて書くことを続けたい。いまはまとまらない言葉を、料理をする前のキッチンのようにたくさん並べている。


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