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いま始めていること

デザインの勉強を少しずつ、始めている。

白洲正子が『私の百人一首』の中で友人からこう言われた、と冒頭に述べていて、

六十の手習とは、六十歳に達して、新しくものをはじめることではない。若い時から手掛けて来たことを、老年になって、最初からやり直すことをいうのだと。

という。

私はデザインをちゃんとやってきたことはなく、デザインを避けて通ってきたマーケターだ。必要に駆られた際には、見様見真似でやってみたりもしたけれど、本職から見たらとてもお粗末なものだったと思うし、何が良くて何がダメなのか、自分でも説明ができないくらいに、分かっていない。

彼女のいう六十の手習は、そうやって中途半端に身についてしまっているものを、改めて体系だって、じっくり整理して覚え直していくことを指すのだと思う。端的に今ふうに言えばリスキリングだ。

そんなわけで、リスキリングのためのデザイン講座を本格的に受けている。

前回の記事から、MacのPCも買って、Adobeのデザインソフトも買って、少しずつインプットを始め、実際にソフトを使って手を動かしている。

なんとなくPhotoshopを使ったことはあるけれど、使い方をろくに知らない。Windowsのパソコンには慣れているけれど、Macだとタイピングすらおぼつかない。余白が大事、とか分かっていても、どういう手法があって具体的にどうするかは見当がつかない。

習うより慣れよ、とはよく言ったもので、まだ全然慣れていなくて笑う。今まで本当に、分かっているようで何も分かっていなかったのがよく分かる。本当に慣れるのか、不安もあるけれど、この初学者の感じはワクワクする。

半年後にどうなっているかのイメージはまだできていない。もちろん、仕事に直接役立てばありがたいし、直接でなくてもいまのモヤモヤが少しでも解消されるだけでも嬉しい。

今は、いろんなことを覚えていく過程がとても楽しい。まとまってひとつのことに集中して、覚えていく時間はとても贅沢だ。贅沢な時間を無駄にしないように、この手習を楽しんで糧にしたい。

#いま始めたいこと

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