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soarの沈黙への抗議

soarについて。わたしも沈黙してはいけない思ったので思うところを書く。

わたしもずっと寄附してきた会員だったので、この出来事とその後の経過を見ていてショックを受けている。とりあえず、寄附会員はやめた。soarから、なにも心のこもった声が見えてこないし、お決まりの謝罪文以外、一切黙ったままだ。理事のtwitterもnoteも更新が無い。

経緯は上の記事にまとまっている。

同じ思いで、soarの対応に疑問を持っている人もいる。

ちょっと長くなるけれど、引用する。

果たして、soarが今、取るべき道は沈黙なのだろうか?
私は、この瞬間にもsoarが何を考え、どうしているのか? 困難に直面して何に苦しみ、何を恐れて、何を憂慮しているかを知りたい。
NPOだからとか、寄付金での運営だからとか、そういった周辺状況を根拠にして求めるのではなく、人の心を取り扱ったメディアとしての責任として求めている。
(中略)
 正直、声の内容は何でもいい。それが心の声だと分かればいい。その上で、それぞれがsoarとの付き合い方を考えていけばいい。生きていくとは、そういうことだと私は思っている。
そして、心の声を聞き続ける道を選び、生きてきた人たちが、インタビューに答え、記事を提供していると思っている。
今、soarからは何も聞こえない。組織としての報告だけではなく、soarの声が聞きたい。

soarは「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていくウェブメディア」であると謳っているし、言葉をとても大切にしてきたメディアだ。マイノリティやこれまで小さな声しかあげられなかった当事者の声を丁寧に掬い取ってきて、しっかりとしたウェブメディアとして多くの人に届けていたはずなのに。

この一ヶ月、記事もSNSもなにも更新されないでいる。

そのあいだに、救える人もたくさんいたのではないか。もっとたくさんの人に光をあてることができたのではないか。自らの加害者性を自覚し、弱さも情けない部分もさらけ出して、連帯し対話を重ねるメディアではなかったのか。これまで抑圧され、沈黙させられてきた人たちの声を発信したくて作ったメディアが、「沈黙」していいのか。

soarにいる人たちはみんな優しい人だと思っている。だから、今の状況でとても苦しんでいることは想像できる。でも、いまなにも言わないでいることは、これまで積み重ねてきた弱い人たちの気持ちを踏みにじる冷たい行為じゃないだろうか。なにを言っても批判は飛んできてしまうだろうけれど、それでもこれまでのことも無駄にしないために、これからも発信を続けていくために、早く沈黙を破ってほしい。せっかく、素敵なメディアでたくさんの良い記事があり、書き手がいるのだから、ボードメンバーの意思決定の遅さはあまりにももったいない。

彼の関わっていたほかの団体も少しずつ動き出してる。soarもまた、歩み出してほしい。

"言葉が私たちをつなぐものなら、沈黙は人と人とを分断し、助けも連帯も、声に出すことが要求し明るみに出すような交感も奪ってしまう"
レベッカ・ソルニット『わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い』

追記

小川たまかさんの記事が、5/6の朝に発表され、再度soarからも短いコメントがあった。小川さんの記事に応え、被害者への連帯の声もTwitterでは多く見かけるものの、依然として加害者周辺の沈黙は続く。

soarや鈴木氏が新しい試みを始めたりするとき、業界の人たちはいつもSNS上で『おめでとう』と盛り上げたり、親しいことをアピールしたりしてきた。そのくせ、今回のようなネガティブな事案については沈黙していて、なぜだろうと思います。起きてしまった事象への批判であって、鈴木氏やsoarを全否定するわけではない。仲が良い人が言う言葉だから耳を傾けられることもあると思うので、問題だと思っている人はしっかり意思表明してほしい

わたしもすべての関係者の人に沈黙するな、と言いたいわけではないし、それぞれに思うこともあるだろう。だけど、責任ある立場の人や最も近しい場所で彼を止めることをできたかもしれない人は沈黙しないでほしい。


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