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数えないこと

数を追い続けていることで、見えるものもあれば、見えなくなることもある。

数を数えすぎて見えなくなるものが増えてしまうことにいつのまにか自分も巻き込まれてしまっているようにも感じて、なるべくいろんなものを数えないように、数えなくてもいいように、変えてみたい、と思う。

数えることで、感じる達成感や充実感、そういったものを数えなくても感じられる、分かる仕組みはできないだろうか?

春から夏へ、夏から秋へ変わっていくとき、ひとは時間や日数を数えていない。けれど、たしかにその変化を感じられる。

数字が増えたら嬉しい、順位が上がれば嬉しい、そういった数字の裏にあるのは、以前との比較、周りとの比較だ。比べることで優位性を感じ、それで満足することにはキリがない。
その世界で戦う覚悟のある人だけが踏み込める領域ではあるけれど、全部が全部そうなったら、とても窮屈に感じる。

なんでも数値化することで、数値化されないものが価値のないものになってしまってないだろうか。

毎日のように数を追う仕事をしながら、その先にある数えられないもののことを考えている。

数えないこと。

そこで感じられるもうひとつの世界に、踏み込んでみたい。

そのままを数に置き換えず、捉えてみる。数を括弧の中に入れて隠す。そんなことを日常のなかで意識してみる思考の実験を繰り返している。

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