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育休だけでいいのだろうか

男性の育休取得率は年々高まっていて、毎年過去最高、となっている。

たぶん、来年はもっと加速しているはずだ。
データの取り方の違いだけど、厚生労働省のデータでは17%、経団連の調査では、47%とある。大企業中心で、より直近の数字を集めている経団連のほうが割合が高い。

実際、取らない理由は見当たらない。社会保険は免除され、給与も5割以上保障され、その間仕事の心配をすることなく育児家事にフルコミットできて子どもの成長をすぐそばで見ることができる。

男性のわずか数%しか育休を取らなかった時代に比べれば、上司への言いやすさもさすがに変わってくる。今はそういう時代、時代は変わった、と納得してくれるだろう。

それでも。とどうしても言いたくなってしまうのは、ふだん育児をしているなかで、あまりにも父親の姿がまだまだ少ないと思うことが多いからだ。

我が家では、私が時短勤務をしていて、保育園のお迎え連絡も一番に私にかかってくるようにしている。
保育園のお迎えですれ違うのは母親ばかりだし、小児科に連れて行っても、ほとんどが母親だ。

育休を取得したあとも、子育ては続く。育休を取得していた期間よりもずっと長いあいだ。それを思うと、育休の取得率が上がった、だけでいいのだろうか、と疑問がわいてくる。

育休を取得して、復帰したあとの方が、実際にもっと大変だ。それまで育児に集中していたのが、仕事も育児も両方ともやらなければならない。
保育園は子どもが元気なときは預かってくれるけれど、子どもはいつ熱を出すかわからないし、まだ慣れない体を慣れない環境で動かしているのだから、当然無理も出てくる。
仕事は仕事で、当たり前に慌ただしく毎日のルーティンやプロジェクトが進み、子どもが熱を出したからといって、待ってくれない。仕事だけを考えて、ずっと一日中仕事をしている、というわけにもいかない。限られた時間のなかで、できる限り集中して一定の成果を出す必要がある。
のだけれど、世の中の男性は育休を取得して復帰したあとは、一般にどんな働き方をしているだろうか。保育園のお迎えは母親が、保育園からのお迎え要請も母親が、無条件に優先されていないだろうか。

男性が育休を取得するとき、育休復帰後の働き方まで考えている人はどれくらいいるだろう?育休復帰後は、これまでと同様にまた、同じ時間だけ仕事に時間を費やし、同じ働き方に戻れると考えているだろうか。それとも、同じようには働けないことを理解しているだろうか。

育休を取得してよかった、という声はたくさん聞くようになった。でも、もっとその先を知りたい。育休復帰後の生活はどうですか?
仕事と育児、どう折り合いをつけながら過ごしていますか?あるいは、うまくいかなくて、こんなふうになればいいのに、ということは無いですか?

私はいっぱい、苦しんで、悩んで、もがいていて、そういう話を誰かとしたい。

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