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情報を開示することが最大の自己防衛になる、と感じている話 Part 1

季節外れの話題ではありますが、私には新年度最初の保護者会で必ず話すことがあります。

それは「もしもこどもがご迷惑をおかけするようなことがありましたら、すぐにご連絡ください。早急に対応させていただきます。」という一言です。

なぜこの一言を伝えるようになったのかというと、長子が小学校1年生の時にトラブルに巻き込まれたからです。


こどもが入学した小学校は同じ幼稚園から進学する子が多かったのですが、その中でも特に多いクラスにあたり、クラスの1/3以上が同じ幼稚園出身の子という状態でした。

そして、クラス内の保護者にはご自身のお子さんの言葉だけを信用するママAさんがいました。ママAさんはわが子に対してあまり良い印象を持っていない方。

そんな状態のクラス、しかも1年生。
何かトラブルが起きても、真相を確かめるのがまだまだとんでもなく困難な時期。

こどもの小学校では1年生の時は同じクラスの子で家が近い子たちで下校班を編成して帰るルールがあり、その中にはママAさんの子供、そしてもう一人当時はママAさんと同じグループに属していたママBさんの子供もいました。


ママAさんの子供とママBさんの子供、そしてわが子は当時同じ習い事をしていて、習い事が終わった後は子供たちが遊ぶのを楽しみにしていました。

公園で遊ぶ時もあるし、習い事の施設内で遊ぶこともあったのですが、いずれにせよその時間はママたちのおしゃべりタイム。

正直言って、その時間は私にとっては苦痛以外の何ものでもない!

タイプも違うし、何より彼女たちはおしゃべりに夢中になって子供たちを見ていない。
私はいくら公園と言えど、目の届かない場所に行かれたり遊具で遊んでいる時も見守っていないと心配だったし、彼女たちが自分の子供を見ていないからと勝手に気を張って子供たちを見ながらのおしゃべり。

おしゃべり時間が苦痛だったから逃げ出す口実に「ちょっと子供たち見てくるねー」と抜け出すのが常でした。

ママAさんは自分の子供を「穏やかな性格だから、やられることはあっても危害を加えることはない」と言い切る人で、わが子のことは「子供の言葉を借りると『乱暴』」と言われたことがあるため、私にはトラウマ。

『乱暴』という言葉があまりにパワーワード過ぎたため、その場でとっさに謝ってしまったけれど、幼稚園児が『乱暴』って言葉を使うのかな?

真偽は不明だけど、ママAさんからわが子が色眼鏡で見られていることは確かだったから、わが子がママAさんの子供に可能な限り接触しないようハラハラしながら見守っていました。

だって、鬼ごっこのタッチしたタイミングで転ばせてしまったりしたら状況を見てもいないのにがっつり被害者を前面に押し出してきたりするし、センサーがついているのか知らないけれど、わが子が被害者の時には見ていないくせにわが子が加害者になった時だけ見ていたりするから。

私の心を守るためにも、子供たちの状況を見守っている必要がありました。

ママBさんの子供は活発な子。
2人目の子供だからなのか、ママBさんがママAさんのグループにしがみつくのに必死だからなのか、子供が視界から消えようが高い場所に登っていようがおしゃべりが優先で意に介せず。

なので、結局私が子供たちを一人で見守っている状態でした。


そんな背景があって、個人面談があった時期の習い事のあとのおしゃべりタイムにママAさんから「個人面談でどんな話をされた?」と聞かれ、学校での様子を教えてもらったことを答えたら「下校のこと聞いていない?トラブルメーカーになっているって ”噂” だよ」とまたまたパワーワードを聞かされました。

わが子に対するものすごいパワーワードを初めて聞かされ、心が痛んで思考停止状態にもなりその場では「知らなかった。教えてくれてありがとう」としか返せませんでした。

ママBさんに、わが子がトラブルメーカーになっていると言われたことを伝えて謝罪をした後、ママBさんの子供とはどんなトラブルがあったのか聞いたら「『先に歩いちゃダメって言われた』ていうのを聞いたことがあるかな?」とのこと。

その日のうちに担任の先生に
・下校時にトラブルメーカーになっていると聞いたこと
・実際にはどんなトラブルを起こしているのか

ということを謝罪とともに書いて、翌日こどもに持たせました。

それから他の一緒に帰ってきている子供たちのママに連絡をとり、謝罪と何か迷惑をかけていないか聞いてみたところ
・傘を振り回していた
・水たまりに傘を入れていた
ということを聞きました。

傘は振り回したら危ないからダメだって教えていたのに。。。

そして他のママたちは異口同音に「まぁ、よくあることだよね。でもうちの子それを特に嫌がってはいないよ。楽しく帰ってきているみたいだよ」とありがたい言葉をもらえて、泣きそうでした。

担任の先生から電話をいただいたのは夕方6時を過ぎてから。
私の手紙を読んで子供たちに話を聞いてみたそうなのですが、ずいぶんと前の出来事だからか子供たちの記憶もあいまいで、はっきりとしたことはわからなかった、と教えていただきました。

言われてみれば確かに「傘を振り回した」は聞いた気がするけれど、1年生なんてそんなものだから、と特に大きな問題にすることではないとその時にわが子に注意し、私には何も連絡をしていなかった。そうです。

先生も『トラブルメーカー』というパワーワードを聞いて動揺されたようで、「私を含めて誰からも『トラブルメーカー』なんて言葉は一切聞いていません」とのこと。

それを聞いて私の感情、そして被害妄想が大爆発してしまい、声をつまらせながら「今後ママAさんのお子さんとは同じクラスにならないようご配慮ください」とわがままを言ってしまいました。

先生からの電話の後こどもと話をし、下校中はみんなと一緒に帰ってきているのだから傘を振り回したり、友達が嫌がることをしてはいけない。と伝えました。

その後数日経っても私の心の傷は消えず、幼稚園時代からのママ友に話を聞いてもらうことに。

彼女はママAさんやママBさんが所属しているグループのボスママ的存在のママと仲良くしていますが「話を聞いていると面白いし、いろいろな情報くれるから仲良くしているだけで別に好きで一緒にいるわけじゃない」とサラッと言ってしまうような子。

なので、中立な立場として私の話を聞いてくれた後に一言。
「ママAとママBがからんで、背びれ尾ひれつけられたね」と。
そして「面倒な2人が関わった不幸な案件」だから、これ以上気にしても時間が無駄だと言い放ってくれました。

その言葉は私が頭の中で思い至った考えと全く同じだったので、彼女の言葉がどれだけ心強かったか!

その後はママAからパワーワードを聞くこともなく、1年生も無事終了。
進級したクラスはママAの子供ともママBの子供とも離れ、同じ幼稚園出身の子も少なくなりました。
わが子も新しい友達ができていたため、ママA、ママBともに接点はなくなり、会ったら挨拶をする程度に落ち着きました。


この時のトラブルを違う学校のママ友に話した時、彼女からトラブルを未然に防ぐコツを教えてもらいました。
それは新年度になったら必ず連絡帳に一筆「こどもが迷惑をかけることがありましたらすぐにご連絡ください。早急に対応いたします。」と書くこと。だそうです。

一筆書いて連絡することで、担任の先生には「味方」と認定してもらえ連絡をもらいやすくなる、そうです。

コツを教えてもらってからは欠かさず一筆書くようになったのはもちろんですが、連絡帳は先生とのみのやりとりなので、新年度の保護者会には必ず出席し、冒頭の言葉を伝えるようにしています。

長くなってしまったので、Part 2 に続きます。

ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。

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