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断捨離しないもの

2月中旬に引越しをすることになりました。

11年間暮らした現在の住まいには整理しなくてはいけないモノたちが山盛り。この機会に身軽になろうと誓って12月後半から少しずつ断捨離していました。
しかし引越しのための準備に充てられるのは、週末一日と平日一日だけ。2日連続の休みが取れないため日常の用事をこなすのに精一杯(←言い訳しています)、遅々として進まず。
愛着のある物を捨てるのには、少々時間がかかります。思い出の品を手放す前には、思い出に浸る時間が欲しいのです。

そんなこんなで note の投稿も12月から滞り気味。
ダメ駄目だめ〜っ!。できることを できる時に 少しずつ進めていかなくてはなりません。
取捨選択に時間をかける前に、まず “必ず持っていくもの” を段ボールに詰めて書斎の奥に積み上げていくことにしました。
断捨離の対象「外」であり “必ず持っていくもの” といえば、大切な大切な美術展の図録や美術に関する参考書です。1冊1冊重量があるので、段ボールを積み上げていく際の土台としてピッタリ!。よしっ、とお正月休みを利用して、ガシガシ作業を進めました。
美術展の図録は「(本)・展」、美術本の参考書はそのサイズによって「(本)・美・中」などと段ボール側面にマッキーで力強く記入。箱を組み立てて、本を丁寧に箱に詰める作業も楽しい。
蓋を閉じるときに「新しい棲家の定位置に落ち着くまで待っててね」と語りかけました。積み上げていくと何とも美しい✨。おかげで書斎の奥の壁には段ボールの山ができました。何だかやる気が出てきたぞ〜。

しかし、ハタと気がついたのです。
あっ、美術関係の調べ物ができない!
ちょっと気になった些細なことも、辞書を引くように美術本を見ていたのですね、私。
確かに iPadを開けば何でも調べられる時代なのですが、根拠のはっきりしない曖昧な情報は信用できない(古いタイプの人間な)のです。
手元に美術本がないと、何だかソワソワ、フワフワして落ち着きません。
侍が刀なしで歩いている気分かしら?ピアニストがピアノに触れられない環境にいる気分かしら?スマホを家に忘れて旅行に出てしまった気分かしら?
そんな大袈裟なことではないのですよ。しかし、紙に印字された美術史の先生方の書籍や論文がないと、私には何もできないことがわかりました。

というわけで、2月下旬まで美術関係の考察はお休みすることになりそうです。
幸い、読みかけていた美術関係の読み物が何冊かダイニングテーブルに残っていたので、この1ヶ月はそちらを楽しむことにします。

<終わり>

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