見出し画像

古墳時代からパリの街を見守る教会

≪ パリ滞在記・その6 ≫
   〜Église St-Germain des Prés サン・ジェルマン・デ・プレ教会 〜

 パリ到着の翌日、有名なカフェ・ドゥ・マゴのテラス席に座って文豪になったつもりでご満悦のお上りさん(←私です)。ふと、すぐ横に建っている教会が、駅名や地名になっているサン・ジェルマン・デ・プレ教会であると知りました。

画像1


「いつか行こうね」と、その5日後、やっと行くことができました。

 パリで現存する最古の教会。建立は6世紀と聞いてもピンときませんが、日本では古墳時代から飛鳥時代になる頃!! とにかく古いことだけはわかります。
建立後、ノルマン人の侵攻、革命による焼失、工場として利用していた時の大爆発…と、数々の試練があったのですね💦

画像2

 修復や増改築を繰り返し、ロマネスク様式やゴシック様式など、様々な建築様式が混在しているそうです。
フランス革命時の見取り図(下)によると かつては広い敷地だったのですね。

画像5

修道院もあったようです。現在は鐘楼と教会のみ。その鐘楼は1014年に建てられたものが残っているとか。1000年以上前からそびえ立ってる⁈ 地震が起きないって、こういうことなのですね。素晴らしやフランス🇫🇷

 教会の中に入ってみると、ミサが行われる中央祭壇の周囲には、小さなスペースがたくさんありました。
キリスト教に縁がなく、教会という場所の構造や役割がわからないため、目に留まった箇所だけ数枚、写真をパチリ📸。

画像3

 後で調べたところ、上の写真の左半分はフランシスコ・ザビエルのシャペルらしいです。ザビエルは左手で十字架を掲げていたのですが、写真ではちょうど隠れて見えません、残念😢
他にも見所はいくつもあったらしいのですが、気がつきませんでした。

 現在も結婚式はもちろん、洗礼からお葬式まで地元住民の暮らしに密着した教会です。ガイドブックには、左岸派のパリジャンたちの 心の灯台!とありました。はるか古墳時代(←日本ですが😅)からこの地で、パリの人々の暮らしを見守ってきたのですね。

画像4

 これも後で知ったのですがここに、「我思う、ゆえに我あり」の哲学者デカルトが眠り、教会前の広場にはピカソ作の彫刻「アポリネール礼賛」なども飾られているそうです。
下調べしていなかったので見逃してしまいました。残念無念😭

パリジャンではない生粋の日本人ですが、なぜだか落ち着ける場所。気取らずにのんびり観光できました😊  ≪その6≫おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?