マガジンのカバー画像

パリ滞在記

41
2021年9月から約3週間滞在したパリについて書いています。帰国後 興奮冷めやらぬうちに一気に投稿しました。
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

子供たちに大人気⁈

≪ パリ滞在記・その39 ≫  〜Album 旅のアルバム ・② 〜     フェルナン・レジェ(Fernand Léger) パリ滞在で撮影した写真は2,000枚以上、と言っても美術作品が大半です。 その中で異彩を放っているのが ポンピドゥセンターの約100枚です。スライドショーにして見ていると 突然現れる原色、奇抜な配色、くっきりした輪郭線、そして見たことない形に奇妙な物体! 西洋絵画に興味を持つようになって日が浅いため、その興味の対象は未だ古典〜近代絵画であり

芸術を学べ!

≪ パリ滞在記・その38 ≫  〜Album 旅のアルバム ・① 〜 帰国して、18日間パリ旅行の写真を整理しています。 note を投稿するために調べた情報なども書き込んだ<手作りアルバム>を作成しようと決意!しましたが、途中でいろいろ思い出してニタニタ😁することしばしば。なかなか進んでいません💦 パリの街中には、気になる建物がたくさんありました。 これなんだろう?と思いつつ、気持ちはすでに目的地にあるため そのまま素通り。あとで調べてビックリすることも多かったで

夢の館で胸を張る!

≪ パリ滞在記・その37 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑨ 〜 オルセー美術館で多くの発見、驚き そして感動がありました。 ↓↓↓ クールベ『オルナンの埋葬』『画家のアトリエ』の大きいこと! 企画展<ドガ展>にやっぱり行けば良かったなぁ!(←時間と体力の問題で今回パスしました💦) ↓↓↓ たとえサロンのお墨付きがあったとしても、これはドキドキ💕しますよ…。(ブグロー、カバネル、シャセリオー) ↓↓↓ あら、こんな わかりにくいところにアンリ

セザンヌ先生!

≪ パリ滞在記・その36≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑦ 〜 これも “まさかこの絵の前に立てる日が来るとは思わなかった” 一枚です😊。 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)。 「気難しく偏屈。無愛想で短気…。」と本で読んでから、彼とは勝手に距離を置いていました。が、しかし。常にとても気になる作家でした。 美術の成績が悪く 何の基礎もない私は、遠近法や平衡感覚など全く気にならず、むしろ親近感を覚える作品が多いのです。 ↑↑↑ (写真はビュ

ルノワールの黒

≪ パリ滞在記・その35≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑥ 〜 最初は あまり好きな作家ではありませんでした。 西洋絵画に興味を持った頃に、裸婦を描いたルノワール晩年の作品を続けて見て “どれもよく似ているなぁ” と思ったことが原因かもしれません(失礼をお許しください)。 しかし<ビュールレ・コレクション展>で『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』を見たときに “少女をとても可愛らしく描く人だなぁ” と思いました。 それからも いくつかの風景画を見て

モネの描いた世界

≪ パリ滞在記・その34≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑤ 〜 パリに来てモネの作品をたくさん見ました。オルセー美術館の一室にも彼が描いた世界が広がっていました。 特に大好き!という画家ではなかったのですが、やはり凄いです。 積みわらを描き始めた頃、モネが友人に当てた書簡(1890年10月7日付)には 「この時期の太陽はすぐに沈んでしまうので、とても追いつけません。私が求めるもの、それは瞬間性、とりわけ〈包み込むもの〉、すなわちあらゆるところに広がる同

オランピアの実力

≪ パリ滞在記・その33 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・④ 〜 実物を見るまでこの絵の良さが全然わかっていませんでした。 少し前に マネ『草上の昼食』を目にした時と同じ衝撃が走りました。 暗い背景と そこから浮かび上がるシーツや女性の肌色とのコントラスト、そして大まかな筆触と平坦な色の面で描かれた作品を前に ハッ!とさせられました。 作品自体が放つ魅力に惹きつけられて目が離せません。そのままどうしていいのかわからずオロオロしながら、なぜか少し怖

渾身の『草上の昼食』 × 2

≪ パリ滞在記・その32 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・③ 〜 オルセー美術館の5階「印象派ギャラリー」は、少しずつ区切られた四角い展示室が並んでいます。展示室のひとつ、その中央に立ちました。 目の前の壁にはマネ『草上の昼食』、後ろの壁にモネ『草上の昼食』が展示されています! 二つの作品が顔を見合わせる、誰もいない時間帯の展示室を想像してみました。 なんと贅沢な❗️ そのとき流れる空気を全身で感じてみたいものです☺️ 同じ題名を持つ二つの『草上