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#モンテネグロ001 オストログ修道院〜断崖絶壁の奇跡の白亜の修道院〜

早朝からオンラインでMTG.を2本、直近のタスクを一通り済ませた後、首都・ポドゴリツァから断崖絶壁にある修道院を目指した。

当日、ポドゴリツァ駅の窓口で購入したチケット(前売りには対応していないよう)

前日に宿のホストに確認したところ、

「列車はあるけど馬並みに遅いからやめておきなさい。ぜったいにタクシーで行きなさい」

という指南を無視して、世界の車窓からを地で行こう!とローカル列車に揺られてみた。案の定、定刻から15分ほど遅れて出発したが、こういうのが旅の醍醐味なんだ、と言い聞かせ、いざ乗車してみると、チーターくらいには速くてタクシーなんぞ使わなくて正解だ!と自分を褒めた。

この列車で合ってる?と聞くと、堂々と違う!と言われたが、実際には合ってた…

列車に揺られること45分、オストログ駅で下車して(降りたのは私一人だけ…)3kmほど山を登った先にある断崖絶壁にあるオストログ修道院を目指した。

手を伸ばせば届きそうで届かない

お足元など悪いに決まっていて、途中尖った石ころに何度も躓き、蜂にも刺されかけながら、

時に千手観音のように伸びる枝を掻き分け、道なき道(いや道はあったか)をひたすら登ること1時間半…なんとか辿り着いた時には言葉にならなかった。

平坦な道を歩けるだけで有難みを感じるほど、道中はなかなかのハードモードだったが、一歩一歩噛み締めるように転ばぬように歩いた。

新しく出来たのであろう車道を何度も車に抜かされながら、今でも敬虔な人は素足で歩いていることを思い出し、最後まで自分の足で登りきることを誓った。

モンテネグロの信仰の中心地。
断崖絶壁の岩を洞窟状にくり抜き、その中に建てられた奇跡の白亜の教会。

修道院の中は、一切の撮影が禁止されている。

一度に僅か5〜6名しか入ることが出来ない内部には、数百年前のミイラが安置され、敬虔な教徒たちが皆祈るようにその姿に口づけしていた。

お作法が分からない私はただ立ち尽くしお辞儀をすることしか出来なかった…

帰り道、同じように片道3kmの道を今度は滑らぬように誤って転げ落ちぬように注意深く降りた。

間も無く下山も終わるというところでホッと気も緩みかけたという時、足に絡まりついた枝を素手で取ろうとした瞬間、棘が刺さって痛かったけど帰宅後持参していたピンセットですぐに引っこ抜けたのも幸いだった。

便利な時代になって、自宅にいながらにして世界中を旅しているような気持ちになれるコンテンツがネットにはたくさん溢れているが、これからも自分の目で確かめることやその過程までも楽しみたいと思っている。

後日談となるが、実はこの日経験した登山が想像以上に過酷に感じたのは、この時すでに胃腸炎を発症していたからであった…続く

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