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映画のレビュー

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映画のレビュー記事
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#映画鑑賞

三谷幸喜と無人島ジョーク

三谷幸喜脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』はこれまで何度か見たが、あまり面白いという印象が…

Lawrence
2年前
103

『ミセス・ノイズィ』こそアカデミー賞にふさわしい

動画配信サービスでレコメンドされ、何気なく観た天野千尋監督作『ミセス・ノイズィ』(2020年…

Lawrence
2年前
71

ラデュレに行ったら牛丼が出てくる映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』

エメラルド・フェネルの監督デビュー作『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年)は、興味…

Lawrence
2年前
61

批判や非難を創作意欲に変換する

何かを作り発表すれば、ヒットや称賛されることもあるが、批判さらには非難を受けることもある…

Lawrence
2年前
72

大人になっても無邪気という才能

映画は、観客にストーリーを伝えるためシーンを用意する。シーンを作るため一つ一つショットが…

Lawrence
2年前
104

大怪獣のあとしまつを描いた『怪獣の日』と笑いについて

公開初日から酷評の嵐が吹き荒れている『大怪獣のあとしまつ』。 酷評の理由は、予告編等から…

Lawrence
2年前
51

『男はつらいよ』はスーパーヒーロー映画

『男はつらいよ』は、大好きな映画シリーズだ。 何度も見返したくなるし、正月になると『男はつらいよ』を観たくなる。寅さん記念館が出来た時は、早速足を運び、館内にあった寅さんクイズに挑戦、なかなかマニアックな設問があったものの、しっかり全問正解して名人の称号をもらってきた。 名人の称号は自慢にもならない自慢話であるが、しかし、こういった『男はつらいよ』ファンは多くいると思うし、「正月は寅さん」という人も多いのではないだろうか。 長年、愛され続ける『男はつらいよ』の魅力につい

『沈黙−サイレンス−』は遠藤周作のテーマが描かれていない

遠藤周作の小説『沈黙』を、巨匠マーティン・スコセッシが映画化したのが『沈黙 −サイレンス…

Lawrence
2年前
35

一生懸命な姿は美しい 『ディープ・スロート』で感じたこと

人が頑張っている姿を見るのが好きだ。頑張っている姿は美しい。そして、胸を打たれる。 『学…

Lawrence
2年前
21

『ジャングル・クルーズ』の主人公に感情移入できない理由

ディズニーランドのアトラクションを映画化した作品『ジャングル・クルーズ』(2021年)。 前…

Lawrence
2年前
21

北野武が『秒速5センチメートル』を観たら、どう思うだろう。

新海誠監督の『君の名は。』や『天気の子』は、大ヒットしたことに疑問を覚えることのない、よ…

Lawrence
2年前
24

三大巨匠「小津・溝口・黒澤」の比較

映画を観るのが好きなのと同時に、映画史や映画評論を読むのも好きだ。 特に、1950年代を中心…

Lawrence
2年前
63

強力な敵の不在『チア☆ダン』がつまらなかった理由

『チア☆ダン』は、つまらなかった楽しい映画もあれば感動する映画もある。また、つまらないと…

Lawrence
2年前
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タランティーノ作品を前期・中期・後期で考える

『パルプ・フィクション』は傑作だ。 1994年、クエンティン・タランティーノ脚本・監督によるこの作品は、公開と同時に世界に衝撃を与えた。監督二作目にしてカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、タランティーノの名は世界中に轟き、時代の寵児となった。 『パルプ・フィクション』は、その後多くの映画に影響を与えることとなった。また、タランティーノの発言ひとつひとつが注目され、映画界に与える影響は絶大なものとなった。 『パルプ・フィクション』以降、その影響を受けたであろう、時系列を