独立体験記117 若手弁護士向け 10年後の自分を想像してみる
私は,弁護士になって10年弱の男性街弁弁護士です。
妻と4歳,1歳の子どもがいます。
(一応の前提情報です)
今回何を言いたいかといいますと,弁護士1年目とか数年内の方は,ぜひ,仕事だけではなく,プライベートを含めた大きな観点で,自分の例えば10年後を想像してほしいと思います。
なお,私は街弁ですので(企業系の弁護士ではないので),その観点・バイアスが多分に含まれていることをご容赦ください。
仕事は,人生において大きな考慮要素だと思います。
一方で,プライベート(仕事を離れた自分の生活)も人生において大きな考慮要素だと思います。
比重の割り振りは人それぞれだと思います。
また,その時々の事情(ライフステージ)によって変わると思います。
これらを決めるときに,やはり,
自分の人生,後悔したくない,
という想いが強かったです。
それゆえ,就職してから1年目で,大体以下のようなことを考えて(想像)していました。
自分の就職先的にいって,(企業関係の仕事ではなく)街弁として生きていくのだろうな。
自分は将来的に結婚して子供ができるんだろうな。
(もちろん,結婚しない人もいるだろうし,子どもを持たない人もいると思います。そこはそれぞれの人生なのでここでは詳細には触れません。)
とりあえず,自分の場合は,将来的には結婚して子供ができることを想像していた。
(事務所にもよると思いますが)夜遅くまで仕事をすることが常態化している。
周りが働いていると帰りにくい。
特に先輩・ボスが残っていると帰りにくい。
子どもができたとき,日常的に子供の成長をみれるだろうか。
奥さんに育児を任せきりになって,それが原因で夫婦仲が険悪にならないだろうか。
そうなって後悔しないだろうか。
子供がある程度成長した時に,給与だけでやっていけるだろうか。
50歳,60歳になって雇われている姿が想像できない(街弁でその歳で雇ってくれる事務所なんであるのだろうか。)
都心の事務所に勤めていたので,個人事件の取り方がわからない。
都心はポータルサイトの登録者数が多く,ポータルサイトに登録してもそんなに問い合わせが来るとは思えない。
都心(県庁所在地)で,街弁的な仕事を,雇われでやっていくのは無理だな。
以上のような考えを漠然ともっていました。
でも,当時は,どうしたらいいのかわかっていませんでした。
とはいえ,今振り返ってみると,自分の人生の将来像に関して「こうなりたい」という大枠をもっていたことはとても意義のあることだったと思います。
弁護士になって1年とか数年という方は,ぜひ,仕事だけではなく自分の人生の将来像を,できる限り解像度高く,言語化してみることをお勧めします。
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