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初めてこの時期に休みを取った〜肩を張らずにフランス196

 ヨーロッパでは今でも土葬が主流なのか焼き場の数が少なく、かなり待たされることになるようだ。

 来週の火曜日に予約が取れたので月曜火曜と忌引き休暇をとって出かけることにした。

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 顔に出して文句は言われなかった。キャンセルする仕事の内容については尋ねられたが。もしこの日に試験なんかが入っていたら何と言うつもりだったのだろう?

 地方レベルだからこそ、伴奏家の存在は大きいと思っている。自立できていない生徒の相手を普段からやっているので、生徒にしても試験でストレスが少なくて済む。いきなり伴奏家が変わる状況は、生徒に余計なストレスをかけることになる。

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 因果な職業で、病欠もできないほどその場にいることを強いられる。その割に扱われ方が酷く、感謝のされ方も先生の比ではない。忘れられることもしばしば。

 試験の日に先生が急に不在になっても、生徒にそれほど支障はない(と思う)。心理的に乱されるだけで、演奏そのものに変化はないはず。

 一方、伴奏家が不在となると、試験そのものに支障が出る(と思う)。2-3週間かけて合わせてきた協奏曲、ソナタや小品を伴奏なしで弾かないといけない。誰か代わりにやったとしても付け焼き刃で満足な演奏は期待できない。

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 あとで文句を言われるのはこちらなので、多分病気でも行ってやってしまいそうに思う。実際多少の体調不良でも仕事を休むことはない。

 今回の休暇は忌引きなので誰も文句は言えない。たまたま試験などは入っていなかっただけで、入っていても休暇の申請はしていたはず。拒否されるというケースはあるんだろうか?

 替えのきかない職種というのはあるだろう。その場合の不測の休暇はどこまで可能なのか、この仕事をしていていつも考えさせられる。

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