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イヤでも前もって知っておいた方がいいこと〜肩を張らずにフランス192

 その時になって慌てないよう市役所と葬儀屋 « pompes funèbres »に情報をもらいに行った。

 誰も皆通る道とはいうものの、大抵この歳になって初めて経験すること。尋ねてみないとわからないことばかりだった。

 その時になってまずコンタクトを取るのは市役所だと思っていたら、葬儀屋だった。

 市役所に行って、葬儀屋の住所をもらい(住み慣れた街ではないのでいよいよ不慣れ)、話を聞く。見積もりをもらう。最低でも3500ユーロほどかかるという前知識は持っていたが、案の定その通りで「えっ最低でこんなにするの?」となった。

 内訳見てなるほどと納得する。「揺り籠から墓場まで」ではないが、最後の諸々の手配は葬儀屋が全部お膳立てしてくれるようだ。

 墓 « cimetière »に埋めるつもりもないので遺体は焼却 « incinérer »してもらう。この焼却場 « crématorium »も大都市にも関わらず1ヶ所しかないらしい。かなり混雑?しているようだ。

 日本のシステムを知らない。こちらでは墓に埋めない時は、焼却後、遺灰を住居地の墓地か指定された公園にパラパラと撒くことになるそうだ。

 簡易的なセレモニーも葬儀屋でやってもらえる。うちは宗教がかったことはするつもりはないし、本人の希望もないので至って簡素な葬儀になるだろう。

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