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暖房と給湯(その1)〜肩を張らずにフランス61

夏の盛りに暖房の話もなんだけれど、メンテナンスをしていて思うことがあったので少しお付き合いいただけるだろうか。

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冬、、、できれば日本に帰りたくない。

夏の暑さも辟易だが、冬は違った意味で行くのをためらわれる。

今年2月、コロナ明けで入国自由になった所で一度日本に帰国した。2019年以来だからほぼ4年ぶり。とにかく早く帰っておきたかった。

日本の冬、とりわけ両親の家での冬を完全に忘れていた。寒さには自信があったのでタカをくくっていた。

屋外の寒さはなんとも思わない。対して違いを感じない(ちなみに大阪)。問題は屋内。

両親の家は一応一軒家。マンションや団地のセントラルヒーティングと違い局所式暖房。日本の家屋が現在どういう暖房システムを一般に採用しているのか知らない。エアコン?ストーブ?電気ヒーター?どれも皆局所式暖房。

こたつに石油ストーブ。懐かしい日本の冬のイメージ。居間はこれで寒さを感じない。

部屋に戻って布団に潜り込む。電気毛布があるので寝つきに関してはパーフェクト。体も冷えていないので十分快適。

目覚め、、、これが問題。鼻と耳が寒くて目が覚める。目を開くと息が白い、、、体は布団の中だから暖かいけれど布団の外の部分はまるで外気に当てられているよう。

エアコンなりストーブなりをプログラム設定すればいいだけなんだろうけれど、朝何時に起きるかも分からないし、身についた貧乏性で二重三重に暖房をつける気にならない。

こうなると夜寝つくのが億劫になる。なんとなれば耳は耳当て?で誤魔化せるかもしれないけれど鼻はどうしようもない。目が覚めると鼻が冷たく息が白い。

なぜ日本の家屋にセントラルヒーティングが流行らないのか理解できない。設置場所の大きさが原因なんだろうか?

一言でセントラルヒーティングと言ってもいくつかのタイプが存在する。燃料油を使うもの、薪をくべるもの、木のチップを使うもの、ガスを使うもの。最初の3つについては専用のスペースが必要になるので日本家屋では難しいかもしれない。でもガスなら都市ガスも来ているのだからできそうなもの。

ちなみにこのシステムは「後付け」にはできない。建設段階で管を家中に張り巡らす必要があるからだ。簡単に言うと各スペースに鋳物のヒーターが設置されていて中を熱いお湯が通っている。サーモスタットが屋内の気温を一定に保つというもの。部屋から部屋へ移動しても同じ温度なのは心地いい。脱衣所で凍えるということもない。


続きます

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