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Chassé-croisé〜肩を張らずにフランス43

この週末は7月組 « juillettistes »と8月組 « aoûtiens »の行き違い « chassé-croisé » になります。

「休日とヴァカンス(と仕事)」のなかで話しましたが、年間5週間の有給休暇があり、多くの人が夏の間に3週間まとめてとります。観光地の宿泊施設の予約の大半が「週末-週末」の契約なので7月組と8月組に2分されるわけです。帰還組と出発組との行き違いとなるんですね。

そのピークが今日と明日。全国通算で1000kmの渋滞だったそうです。

https://www.lefigaro.fr/flash-actu/departs-vacances-circulation-trafic-bison-fute-samedi-20230728

普段はそれほど渋滞のないバイパスのような国道でもこの時だけはとんでもないことになったりします。すれ違う車のナンバーはほとんど県外。それを見ながら走るのも結構面白かったりします。

フランスだけでなくベルギー、スイス、ドイツ、イギリス、オランダのナンバープレートも多く見かけます。今上げた国には海のリゾート地はないので最北でもフランスのノルマンディーかブルターニュまで南下することになってしまうんですね。

数年前まではヴァカンスというと大西洋側か地中海方面だったんですが、気温が上がり過ぎて目的地が北上してきています。これまでオランダ人しか見向きもしなかった北ブルターニュが車と人でごった返すようになってきました。

二時期に分かれるので渋滞といっても日本の方々にはこんなものかと思われかもしれませんね。

ヴァカンスと言っても年間に秋、クリスマス、冬、春(復活祭)それと夏の5回あって、車の渋滞になるのはだいたい復活祭休みと夏休みですね。

秋休み « Vacances de la Toussaint »は夏休みから6週間しか経っていないので普通休みは取らないです。

クリスマス休暇はご存じの通り家族が寄り合う休みなので方面は散り散りです。

冬休みは主に山岳地方がデスティネーションなので比較的散らばります。それ以外の理由でこの時期に休みを取る人は多くないようです。

そこで復活祭休みがヨーロッパ全土で一斉の休みになります。この時期に昔ユーロ・デ⚫︎ズニーに行って酷い目に遭いました。普通にパリ観光するにしてもパリジャンが残っているので人口が倍になります。

夏休みは言わずもがなですね。ただパリに限って言えば、パリジャンが出かけてしまっていて、も抜けのから感が強いです。

一口でヨーロッパの国と言っても、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリアと、それより北か東の国ではかなり気候が違います(これは中学で習ったはず)。ヴァカンス気分を味わいたい北部と東部の国の人たちはいやが上にもフランスを通ることになります。

高速道路が車でいっぱいになるのはフランス人だけの責任ではないようです。

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