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今回もブリコラージュすることになった〜肩を張らずにフランス(日本編第5回)

これまで、帰国すると必ず何か日曜大工仕事を頼まれた。家が40年も経つとどこかしらガタがくる。今回は特に何も言われていなかったのでないものだと思っていた。

大きいものだけかいつまんで挙げると、

キッチン; フローリング、壁紙、流しを変えた。
居間; フローリングを変えた。
洗面; 洗面台を変えた。
バスルーム; タイルの修繕、ドアノブを変えた。

結構大層なことまでやったような気がする。

今回急に頼まれたのは玄関の上がり場の補修工事。長年同じ部分に足を置いてきたためにその部分だけが弱くなり、トランポリンみたいにボコボコする。それをなんとかできないか?というもの。

実は前回帰国時に便器の交換を職人に頼んでやってもらう段取りをつけてあげた。水回りの仕事もやってやれないことはないが、滞在期間も短く、床の状態も怪しかったので自分で手をつけるのをためらったからだった。その時玄関の上がり場の話もしてみたが、剥がして敷き直すのは嫌がられ、職人に頼むことを断念した経緯があった。

両親は非常に高齢。ぶっちゃけた言い方をすると数年もてばいい(こういうデリケートな話もウチでは割と気楽にする)。

考えた解決策は二つ。一番簡単で安上がりなのがまたもやフローリング。プラスチックの敷物だと思って頂いたらいい。

これならカッターナイフひとつですぐ敷けるのだが、トランポリン状態の改善にはならない。平らにはなり足指に引っかかることはなくなるが強度がない。

もう一つの方法は「合板フローリング」。1cm厚の木目調の板をはめ込んでいく。これなら強度が増すと同時に荷重が分散されるのでトランポリン状態はなくなる。

というわけで合板フローリングを採用。早速昨日コーナンプロで買ってきた。店がすぐ近くにあるのはありがたい。自転車で5分もかからずに行ける。持って帰るのに車が必要だったが問題なく積むこともできた。

イライラすることもあった。

実はこの大工仕事、20年前にフランスで経験済みなので合板フローリングが何物かも知っているし必要な道具も覚えている。

品選びをする際、店の担当を呼んで細かいことを尋ねたのだが、まるで埒が開かない。担当のはずなのに何も知らない。「プロ」の店を謳っているんですがね?とりわけ道具に関しては完全に素人。こちらが必要なものを図に書くように説明しても知らぬわからぬ見たことないで平行線。

彼らが去った後も道具売り場で念入りに探してみたら、あった!まさに探していたものだった。一番端に他に紛れていたのもあるが、説明図によるとはっきりと合板フローリング用と書いてあるじゃないか!客が先に見つけてどうなの?とその場にいた母親に目配せした。

最終的にほぼ必要なものが揃い(店内のあちこちに散らばっていたので見つけるのに苦労したが)、支払いを済ませて持って帰ってきた。全部で3万円弱。そんなもんかという感じ。

考えるにこの合板フローリング、あまり需要がないようだ。ある程度の大工知識が必要なこともあるが、新築で使おうとすると普通のプラスチックの方が設置も簡単で安上がり。仕上がりの見た目はほぼ同じなので見積もりを下げるにはもってこいなんだろう。素人で手を出す人はおそらく皆無。だからと言ってプロの店の人間が何も知らない理由にはならない。

出来上がったらまたこの場でお伝えしましょう。

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