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私を変えてくれたたった1つの修業法⑤

文字起こしの修業を続けて1ヶ月が経った。

始めてすぐは文字を起こし、それを削るだけでも精一杯だった。

しかし、ノート3冊に入った頃になると削るだけでは飽き足らずにいた。

より良い授業にするためにさらなる細分化・分析を実行したのだ。

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1.空白の分析

開始して3週目に入った際、思いつきで何秒「間」が空いたか数えた。

そして、その秒数を書き入れてみた。

その作業を続けていく。

すると、自分がどれだけ無駄な時間を子どもたちに過ごさせてしまっているのかよくわかった。

このノートで言うと例えば

「呼びさしてごらん。」

の指示の後6秒の空白がある。

ここは、私が黙って確認をするだけの時間だった。

「させた人?」

確認の指示を入れ、子どもたち同士での確認作業を入れるべきだった。

そうしたら、リズムも崩れない。

この時から、毎授業において間を意識し始めた。

そしてこれは授業のリズム・テンポにつながっていく。

2.声だけで表情を読み取る

自分の声を毎日スマホで聴いていた私は、

自分の声だけで表情が読み取れるスキル

が自然と身についていた。

あの声の時は表情が堅いな

などだ。

例えば、

「同じ人?」

と言った際、

「褒めがない」と朱墨で書かれてある。

これだけで自分の表情が無表情である様子が窺える。

きっと手も挙げているだろう。子どもたちに見せられる挙げ方だったであろうか。(いや、そんなことはない。)

声だけで顔つき、教態までも思い出せる。

現在、このスキルは振り返りだけでなく、授業を行っている瞬間でさえも意識できるまで昇華された技術となっている。

3.子どもの声をも書き入れる

2ページ目に小さい字だが子どもの声を赤ボールペンで書き入れてあるのを見つけただろうか。

そこには

「おら、書いてない。」

「わかんない。」

と書いてある。

私は子どもたちにこう指示した。

「大事な言葉としては何があると思う?」

その後、

「おっおっおっ、5人6人」と表記が続く。

その後の子どもの声だった。

この時は、ただその声にどう対応したら良いかがわからずにいた。

(ノートにも記録がないからそうなのであろう)

こういう自分の対応の未熟さを分析するのも非常に楽しい。

今であればかけた子に「発表してごらん。」と発表させるか

「書いてない子に当てようかな。相当自信があるみたい。」とあえて煽ってみるなど様々な対応策が次々と出てくる。

「そうかぁ。わからないかぁ。今日の気分がそうさせているのかな?」のような違う角度からの切り返しも面白い。

自分の声だけでなく、子どもの声を記述するのも授業以外の“対応”の学びにもなり得るのだ。

ぜひ実践してみてほしい。


つづく…。

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