見出し画像

Life Never Works Out That Way

先日、話題の映画「パラサイト 半地下の家族」を観賞しました

前評判の通り、息をもつかせぬ展開や予測不可能だった結末もさることながら、物語の途中、主人公のセリフが、昔のあるいは今の自分に重なってしまい、なんだか胸が押し潰されてしまいそうになりました

If you make a plan, life never works out that way
計画を立てると、必ず人生はその通りにいかない

まさかの好成績

2017年2月18日_ #IELTS 初の受験日

3年も前のことで、会場がどこだかったか、その日のことも、 #スピーキング もワンデイだったかどうか、よく覚えていません。初めてのIELTSで、僕としてはお試し感覚での受験したので、そんなに緊張はしていなかった筈です。試験中にトイレに立たないようにするため、水分コントロールは自宅を出る前からはじめ、また集中力維持のため満腹にならぬよう、朝食はバナナ1本とチョコレートで済ませたように覚えています

一連の試験を終えた後の自己評価は、まぁまぁできたかなという感想でした。受験から13日後、届いたスコアシートを見て、正直驚きました。そして、かなり悔しい想いをしたことを覚えています

画像1

リスニング  5.5  リーディング 6.5
ライティング 6.5  スピーキング 6.0
バンドスコア 6.0

まさか初めての受験でこんな成績を取れるとは想ってもいませんでした。このテストで、 #リスニング が6.0であれば、一発で出願要件を取れていたのです。すなわち、これ以降IELTSを受験する必要もなかったのです。苦手なリスニングで目標を達成できなかった悔しさを堪えつつ、当初の計画通り、次のテストで決めてやるという気持ちでまた勉強をはじめました。次の受験日はこの日からちょうど1ヶ月後で、ブリティッシュ・カウンシルでの集中講義が終わる直後の3月18日でした

IELTSの難しいところは、学習のモチーベーション維持です。テストの日まで当然ながら猛勉強するのですが、終った後は少々燃え尽き状態になります。届く成績に期待を寄せながらも、万が一目標とするスコアを取得できなかった場合、改めて次のテストに向けて勉強しなければなりません。そうすると、結果発表までの13日間も、本来であればIELTSの勉強を進めておいた方がいいのです。しかしながら、この期間は、なかなか勉強に身が入らないというのが本音です

人生は計画通りに進まない

2017年3月18日_2回目のIELTS

覚えていることといえば、会場は赤坂の広い会議室で受験者が100人以上いたこと、土日の両日日程で、スピーキングのテストは日曜日に渋谷へ行ったことです。2回目だったこともあり、自分がどう行動したら最大の力が発揮できるかイメージできる余裕があったと想います。IDチェックをして荷物を預け終わると、参考書がまったく見られなくなるので、受付は最終のギリギリまで待って、ロビーで行列の長さを確認しながら、リスニング教材を繰り返し聞いたり、少し気持ちを高めるために大好きな洋楽を聞いたりして過ごしていました。忘れがちな意味の単語一覧のメモも見直したりして、最後の最後にトイレを済ませて、会場に入りました

リスニング、リーディング、ライティング全て、よくできた自信がありました。特に苦手なリスニングができたので、上り調子で回答できた自信がありました。しかも、ライティングはスポーツに関するテーマだったので、持ち前の知識を使いながら、スラスラ書けた記憶があります。そして、一日目の土曜の夜は晩酌もせずに、翌日に備え早く就寝した筈です

そして、スピーキングの日。当たった試験官は感じのよい女性だったのですが、意気込みすぎたせいか、最初の質問が聞き取れず、聞き返した際に相手の表情が一気に暗くなったことを、今でもはっきりと覚えています。第一印象って何においても大事なのでしょう

終った後、「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら、道玄坂で待ってくれていた家族と合流しました

成績が届くまでの13日間、試験後と同じように「大丈夫、大丈夫」と期待しながら、これでもうIELTSから解放されると信じ、英語の勉強は全くせずに、大学院の出願書類に手をつけはじめました

そして、13日後となる3月31日

その日は年度末で、仕事の後に同僚の送別会が予定されていたこともあり、とてもよく覚えています

当時、IELTSの成績は郵送のスコアシートが届く前に、13日後の17時になると、オンラインで成績を閲覧することができました。僕は朝からずっとそわそわしていて、自分の成績が気になって仕方がありませんでした

17:00_トイレの個室へ足早に駆け込んで、取り出したスマホからログインして、息を飲み込みながら、恐る恐るスクロールダウンして、目に飛び込んできた数字に、その場で膝から崩れ落ちてしまいました。その後、放心状態で、涙が零れ、暫く立ち上がることができませんでした

画像2

リスニング  6.0  リーディング 7.0
ライティング 5.5  スピーキング 5.5
バンドスコア 6.0

苦手なリスニングで6.0をマークし、リーディングは驚きの7.0だったのですが、自信のあったライティングでまさかの5.5、大丈夫と呪文を繰り返していたスピーキングは、いうならば案の定、6.0を上回るスコアではありませんでした。結果、バンドスコアは前回と変わらず6.0、そして、ライティングとスピーキング、さらに4モデュールの合計得点は、前回_初回より下回る成績となってしまいました

これが、まさにIELTSの6.5の壁です

当初、スピーキングのスコアはこれより更に低い5.0でした。確かに、質問を聞き返した点は減点されるだろうとは想定していましたが、その他はうまく答えられたと自信があったことから、6.0を与えられてもいいのではないかと感じていました。僕は、再採点の制度を活用して、自信のあったライティングと、このスピーキングの再採点を申請しました

再採点では、申請とともに手数料_9,000円が必要になり、スコアの変更がない場合、この手数料は戻ってきません。言い換えれば、スコアに変更が生じる場合、新しいスコアシートが郵送され、支払った手数料は満額返金されます

当時、再採点の手続きには4週間から6週間かかるといわれており、確実に大学院の申込締切日を過ぎてしまうのですが、結果に納得がいかず泣き寝入りするには勿体ないと思い、手続きを進めました。結果、スピーキングのスコアは0.5上がって、5.5に変わりましたが、ライティングの点数に変更はありませんでした

こうして、舵を取ったばかりの僕の計画はわずか2ヶ月で暗礁に乗り上げてしまいました。荊の路のはじまりは、まさしくこの頃の出来事です

それでも、立ち上がる

自分の力不足を思い知り、またIELTSの難しさと6.5の壁に絶望しつつ、僕は大学院の申込を諦めようとしていました

そんな時でした

朝のニュース番組を見ながら、泣き虫の僕は大粒の涙を流していたのです

2017年4月、歴史的快挙を成し遂げたアスリートのおかげで、こんなところで負けている場合じゃないと、もう一度奮起することができました

それは、僕が身を以て、スポーツの力を実感した出来事でもありました


不定期更新ですが、サポート・フォローよろしくお願いいたします 他愛ない家族とのローザンヌ生活は、インスタしています Instagram_@yukif826 プロフからFB、Twitterにもアクセスできますので、こちらもフォローお願いします