12/26~1/1

最後までありがとうございました。
2021年から2023年にかけて更新した2021年日記。まとめてます。

日曜日
会う人合会う人につい「来月引っ越すんだよね」と言ってしまう。内見に行けていない方の物件が年始の椅子取りゲームに勝てない予感を払いたいからだと思う。パーマ液はバシャバシャかけたほうがいいらしい。タオルを巻かれた耳を垂れる液体に集中しているうちに寝てしまったようで、首がガクんとなるたびにパーマ液が衿にかかっていないか緊張しながら確かめた。
柴さんがすごいらしいと噂だった『M-1グランプリアフタートーク』をオンライン視聴。柴さんも凄いけど、ノブコブ徳井MCが機能していなかったのが意外だった。悩める芸人への追及は一級品だけど、大会をハックしたセンスと気迫のある非吉本の若手に対しては言えることが無いのかもしれない。真空が全く喋れていなかったので、こういう練習の場があるのは大事なんだと思った。
書いては消しを繰り返して焦げ付いた秘伝のタレみたいになっていた文章をアララに投稿する。今年はアララで13本、9.2万view、自分は9本しか書けなかった。ポッドキャストも大して聞かれているわけではないし(というか絶望的に)来年以降どうするかなあ、独り暮らしを始めれば書けそうな予感もあるのだけど、と未来に丸投げする。
「過去の春日、ありがとうな」ができるようになったらいい。

佐々木敦がゲストのムニアフタートークを聴きながら渋谷へ。
M-1が終わったら飲もうと言っていたふっくんと、それを聴いたらしいソメヤ(卒論終わって最初の飲みらしい)とやっぱりM-1の話をした。大体同じものを見ているので、情報交換というよりも本当に何が面白かったか、それはだから敗者復活の話とかになるんだけど、楽しかった。ソメヤはスターに、ふっくんはヒーローになりたいらしい。
スターとヒーローってどう違うんですかね、と話すふっくんがよかった。そんな目を見たら震えちゃうよ、とこれまた明るいヨネちゃんが遅れてきて、引き合わせたかったので満足。7日にQPLOがオールナイトイベントに出るらしい。bluenoteでぺぺを見てから下北で踊りあかせるのだとしたら最高な1日になるのでは。

月曜日
「川島明のねごと」ゲスト山ちゃん回を聴きながら出社。関西で馴染のあるゲストと楽しくボケ続ける川島が楽しい。
会社に来たもののやることはなくて、でも忙しそうな先輩が自分の押し付けた企画書をカタカタ作っているのを背後に感じる。ごめんなさいと思いながら、今年見た芝居のリストをつくってみた。

1/22 青年団『眠れない夜なんてない』@吉祥寺センター
2/11 イキウメ『イキウメの金輪町コレクション』@芸劇シアターイースト
2/17 地蔵中毒『宴たけなわ 天高く円越える  孫世代』@スズナリ
4/8 コンプソンズ『何を見ても何かを思い出すと思う』@劇・小劇場
5/22 玉田企画『サマー』@小劇場B-1
5/23 なかないで、毒きのこちゃん『あの娘みゅ~ん』@スズナリ
5/29 『テアトロコントvol.51』(コンプソンズ、男性ブランコ、ガクヅケ)@ユーロスペース
5/29 ゆうめい『姿』@芸劇シアターイースト
6/11 イキウメ『外の道』@シアタートラム
6/26 ロロ いつ高シリーズ vol.9『ほつれる水面で縫われたぐるみ』/vol.10『とぶ』』@吉祥寺センター
7/22 地蔵中毒『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』@スズナリ
7/24 『もしもし、こちら弱いい派 ─かそけき声を聴くために─』@芸劇シアターイースト
(いいへんじ『薬をもらいにいく薬(序章)』・ウンゲツィーファ『Uber boyz』
・コトリ会議『おみかんの明かり』)
7/31 テアトロコントspecial『夜衝』@ユーロスペース
7/31 排気口『午睡荘園』@アルネ543
9/25 ダウ90000『旅館じゃないんだから』@ユーロスペース
9/25 コンプソンズ 宝保企画『ストレスレベルゼロ」@新宿眼科画廊スペースo
10/10 ロロ『Every Body feat.フランケンシュタイン』@芸劇シアターイースト
10/27 ほろびて『ポロポロ、に』@BUoY
11/5 ダウ90000『あの娘の自転車vol.8』@ユーロスペース
11/6 NODA MAP『THE BEE』@芸劇シアターイースト
11/27 地蔵中毒『立ち漕ぎマリリン・モンロー』@ユーロスペース
11/27 ナイロン100℃『イモンドの勝負』@本多劇場
12/19 範宙遊泳『心の声など聞こえるか』@芸劇シアターイースト
12/22ムニ/宮崎企画『東京の一日』@アトリエ春風舎作

今年のコンテンツで打順(ベスト9)を作ろうと前話していたやつを早速ボブとヨネちゃんが送って来る。ボブは2チーム分、ヨネちゃんは12個と、我儘な監督を楽しんでいる。こういうのは早いんだよこいつら。

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2022/1/14

しばらく文章を書いていないと不安になってくる感覚から身体が離れ始めている。
週に一度日記を更新する21年の目標は6月でビタどまり。残り180日中120日分くらいはevernoteにあるものの、単に公開する作業と化けたそれを今更できると思わない。
 
登録したメルマガ、LINEのオープンルーム、フォローするはてブロnoteから書籍まで、他人様が書いた日記と言える文章もめっきり読まなくなった。
 
LINEのオープンルームだけは、表示される通知数を解消するためたまに見る。
恋愛か、職場のストレスに関する文章が寡占している。理解し合いたい他者との交流の隙間から生じる寂しさ、抑圧やハラスメントに晒される人の大きさを感じる。
「遺書を書いていたつもりが、ラブレターみたいになってしまって、丁寧に折りたたんで君に渡した。」野狐禅の唄を思い出す。
”遺書”の方に進んでいきそうな記録と、”ラブレター”の方に進んでいきそうな記録が、日記として日々自分のスマホに流れてくる。それって人がものする根源的なことなのかもしれない。
 
年末久しぶりに会った友達は、最近親父さんが亡くなり喪主を務めたばかりだった。
北陸にある実家の処分や相続など、もっと腹に脂肪がついた身体になってからやるものだと勝手に想像していたことをそいつはやって、ようやく一息つけたようで目の前で焼肉をたらふく食べている。彼女に話せたのも落ち着いてからだったというのが、少しわかる。
自分が生まれた頃からノートにつけられていた親父さんの日記を見つけたそいつは、何冊もある束を今の家に持ち帰って、いま目の前にいて、M-1はももが面白かったとか話してる。お前はつまらない顔だもんな、とか言う自分がいて、数年前から変わらない温度の会話があって終電まで飲んだ。
 
言葉は届いてなんぼだとも思うし、届かないものが届くと人は感動する。
怪獣も爆発も殺傷も終焉も、現実に起こりうることなんてとっくにフィクションとして取り込んでいるから、現実に何かが起こったときは自分の感情がフィクションに誘導されているような心地がして嫌になることが多い。
 
感情が動くと行動したくなる
演出することは、だるい出来事と折り合いをつける行動になるのだと思う。
だから日記を書く。でもそれが本当に自分の言葉なのかは分からない。
町屋良平『ほんのこども』友達の文体を借りている『坂下あたる』でもあったし、『ショパンゾンビコンテスタント』も似たような展開があった。
 
意外に、自分にはどちらもない。
感情が動くことに臆病になっているのかもしれないけど、だとしたらそれはずいぶん昔からのことで、情けない自分を誰か見てくれ、あわよくば救ってくれ、みたいなセカイ系主人公のメンタルになって文章を書いてきたのかもしれない。
 
人間にとらわれないのであれば、「100%未来」のようにエンタメやカルチャーへ向かうラブレターという線もあるかもしれないけど。
 
銀杏BOYZの少年少女が頭から離れないでいる。
『Sonny boy』は今いる世界を戻る
戻る場所がある人だけに旅は在る、上田岳弘『旅のない』
アララは備忘録であり続けるのだと思う。今年で4年目。
(1月に見たモノへ続く)

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2023/3/1

2022年は2021年当時に下書きしていた日記を整理して更新する1年間だった。それをしながら、また日記を書いた。一人暮らしを始めてとても楽しい1年だったけど、周回遅れの日記を今年もまた更新していくのはやめる。出来事に流されてあまり思考していない気がするからそんなに読み直して楽しいものじゃなさそうだし。
2022年は仕事にうんざりしていく1年で、抵抗とか鬱々とかならいいんだけど、動揺しないどうでもよさみたいなことが基本姿勢になってしまったから書いたものもきっと嘘しかない。受験とか就職とかの時期に書いたものが結局一番面白い。
2023年1月半ばからまた書いていて、それをまた少し寝かせて更新していくと思う。
 
2021年の日記、おしまい。

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