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静電気、乾燥。

乾いた絵の具みたいにガサッとした気持ちで、登校していく男子小学生を見送った。
こんなに小さかったのかと、ランドセルを背負った姿を自分のそのころを思い浮かべて比べる。
これから大変なことが待ってる世界を進むんだよなと、朝からネガティブ全開の思考がまわってしまう。
何でも自分自身と比べるのは良くないなと思い直すが、両親もそうだったのかなとも思い、客観視できる人たちは凄いなと落ち着いた。

それでも自分の子供時代は楽しかったから、ほかの子供にもそうあってほしいなと車のスピードを落とした。

ゆっくりと気を付けて車で横を通り過ぎる。

乾燥した世界は、いやだ。
ドロップ飴の缶みたいなカラフルな世界を、いまからでも。

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