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物とは、なぜこれほど迄に厄介なのだ。

新しい生活を始めたくて、部屋の整理をしている。
ある程度のものはあっさり捨てていまい、また多少の懐かしさを感じ取れるものは、パラパラと眺めたあとで捨てることができた。
断捨離やミニマリストの人の動画を見て、考え方の参考して出口は見えてきたと思った。フリマサイトを使ったことがないので、知り合いに少し聞いてみたりもしたが、これは中々に億劫だった。まだ検討中だが、一度とりあえず使ってみようかなと、意外と面白いかもとプラスに考えつつ保留。
あとは最後に「ジョジョ」をどうすれば良いのか分からずにいる。
正直、グッズを全部集めるといったことには興味が無かったので、付録のような勝手に溜まった冊子や、まあイラスト集も当時はバイト代を貯めて買った思い出はあるが手放すのに然程、抵抗はない。それこそ、フリマサイトを使ってみようかなと思う。
問題は、単行本のほうだ。1981年に連載開始だったと思うが、130巻くらある。残念だが、次の生活に持っていくことはない。それは決まっているのだ。しかも、学生時代なら繰り返し読み返したが、今では新刊を2回くらい読むだけなのも。それでも電子書籍ではなく、実際に手に持って読みたい。その気持ちは、箱の中身をたまに見て大事なものを保有していると確認をくり返すよう癖のようで、どうしても抜けないのだ。
何十年と一冊づつ増えて、当然のように色褪せ日焼けもしてもずっと同じ場所にある。イメージとしては、魔法使いの本というよりも忍者の秘伝の巻物。弁慶の無数の刀というよりは、村の女神像が抱えている剣。常にそこにあることで、過去から守られているような安心感をもたらしてくれるのだ。
まだこれからも新刊が出たら「漫画本」のほうを買うだろう。
くだらない悩みなのだが、村に女神像を置いたままにするのは罪になるのだろうか。
冒険者が魔王を倒すときに、このことは障害になるのだろうか。
とりあえず今、2回セーブをした。

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