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Photo by
kiyofico
太陽が笑ってるんじゃないんだ
影、光、影……光。
影なんていうとなんか陰気くさいけど、ただの木陰のことだ。
こんなに天気の良い朝は、日陰と日向のコントラストが美しい。寝起きの伸びをしている公園脇の緑たちが深呼吸をしている。心なしかシャンプーしたあとの少女の髪の毛のように、キラキラ光る。彼女たちのカラフルで無邪気なパワーの恩恵を受けて、一日が動く。こんな日は、ぼくの車もガソリンだけじゃ動かないだろう。
風が、美しい街路樹たちの髪とスカートと身体を通り抜けている。もとより鈍感なぼくには、彼女たちのフェロモンが見えない。それでも胸が高鳴るのは、十分過ぎるシルエットを風がよりセクシャルに演出しているのだから、当然だ。
一番はじめに感じた、緑色を思い出す。その、遠く忘れてしまいそうだけど、「忘れてなんかない」と必死に美化した緑色を思い出す。
ミックスジュースが飲みたくなった。
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