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ポエム・エッセイ

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ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。
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#短歌

バス停

「待っててね」ってキミは 一緒に帰ろうと誘ってくれたのに あなたの望みを想像しなかったボクは ひとつ離して 椅子に座る 並んで歩く この道の 短い時間は好きなのに バイバイしか言えなかった キミの家があるバス停までは ボクのより ひとつ先なのに 夜を埋め尽くすのは星じゃないって知っていたのに それでも 夜空ばかり見てる 今日で最後の帰り道 じんわりと仲良くなんてならないと分かっていたのに きちんとボクの世界で一番を決めるべきだったのに ひとつ離して 椅子に座る

短歌の気分です。

「目を閉じて泣くより」 周り見て 涙 辛さで詰みよりは 積むほど豊かな オタク道 周りに気を使いすぎると、もうお終いだって思い込むときがある。 だけど、世界に合わせる必要なんて全然なくて、自分だけの世界を楽しむと決めてしまえば案外、楽になることもある。そして、どんな道にも消化しきれないほどの面白いことが待っている。そんなイメージで書いた短歌です。 「嫌んなる」 あれやって これよりさきに あれやって それそり先に ポテチ喰う 駄目な時の自分そのものです。 そして、こ

#短歌 『瞑目』

今年のトレンド12選が発表されていたのを見ました。 「短歌」もその一つでした。 「推し短歌」という企画があったおかげで、わたしも短歌の面白さを体験できました。きっかけは、大事なものですね。 まだまだ楽しいが転がってる世界で、一緒にでんぐり返ししていきたい。 そう思うだけで、noteにこうやって記事を書くだけでも、その一端に触れているようで楽しいもんです。 なので、今回は久しぶりに短歌の日にしました。 『瞑目』 寝てないよ スリープモードしらないの 勝手に光る 音声認識

#推し短歌「同級生」

楽しい記憶を思い出して、ふと思う。 大抵のことは偶然なんだなと。 初恋の人と同じ年代に生まれて良かったし、友達と同じ地域に住んでたことに、なんて自分はラッキーなんだと思う。そんな短歌です。 曖昧に 笑顔の記憶 放っておく 偶然のまま 偶然のまま

#推し短歌 「寝る前の妄想」

妄想しながら眠るのが好きです。 とても無防備で不思議な行為だなと、つくづく想う。 そんな気持ちで書いた短歌です。 夢と月 暗き世界か海底か 手すり無き日の 魅惑とは毒 真っ暗なところを覗くときには、必ず手すりがあるかを確認しないといけないといけない。そうしないと惹き込まれる。 ブラックホールの可能性はあってもサンタクロースを見たい気持ちに勝てないから、常に現実に片手がさわっているのを確認する。 これがわたしが精神的に参ったときに学んだ教訓です。

#推し短歌 鬼ごっこ

小さい頃は学校の休み時間でも放課後でも、なぜだか暇さえあれば「鬼ごっこ」をしていた気がする。 鬼渡し 帳の中で駆けて跳ね 弱きも強きも 無病息災 誰が決めたわけでもなく、その時々で一定の範囲で追いかけ廻っていた。 鬼ごっこのときは、運動が得意なヤツも足が遅いヤツもあまり気にしないで遊んでいた気がする。鬼ごっこもいろんな種類があるから、鬼の数を増やしたりして。 転んで膝から血が出ても帰りたくなくて我慢して、何をあんなに毎日やっていたのか。でも、楽しかったな。そんなイメージで

#推し短歌 「風呂場」

これは自分の体験です。 子供の頃は耳が悪かったので、人より音が聞こえずらかった。 手術後に家のお風呂に入ったとき、音が反響するのをはじめて体験したのを30年以上たってもハッキリ覚えています。 その日を思い出して書いた短歌です。 反射する 音のふくらみ 感じたい 拍手を送る 凄い凄いと もしかしたら人生で初めて感動した瞬間だったのかもしれません。 手をたたく音が響くと、嬉しいのと面白いのを同時に感じ、何度も繰り返していた。 お湯に濡れた拍手と渇いた手の拍手。違いがあるのが不