頭の中をザッピングする
「素敵な物語」は、現実との境界線を隠してくる。
それは魔法で見えなくするわけでも、言葉巧みに騙すわけでもない。
只々、想いを寄せた人が、プレゼントを後手に隠して微笑んでいるのを幸せを感じながら追いかけているような感覚だ。背中の陰からプレゼントの端っこは確実に見えているのだ。それを承知で、相手のされるままに境界線の上でダンスする。
わたしに「こんな物語を考えてみたい」と、はじめて思わせたのは海外ドラマのアリーmy loveだった。
そのときが初めてだった。書いてみたいでも、