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【介護職員がキャリアを上げる必要性】

某大手の介護法人さんが2018年に研究データを公開しています(添付)


介護職の離職を防ぐには、上司(管理者・エリアマネージャー・課長・部長・・・)がロールモデルとなることが重要らしい。
できる上司として出世や独立など示していかないとポストは空かず・・・上司を見て、ため息ついて、キャリア志向の職員が辞めてゆくという研究データ。

このデータは非常に興味深い。
①キャリアビジョンが見えない
②収入が上がらない
③人間関係の悪化
④会社の理念や経営方針に不満

確かに離職の理由をまとめたデータはどこを見ても大体上記の
4つは高い割合を占めている。

介護職員やめた理由


その中で、介護職員は現在約210万人ほどいる。
(非常勤含む)
2025年には50~60万人不足すると言われているが、
一応、2016年176万人だった職員数を40万人以上増やせている。

介護職員就労人数

少し気になったので調べてみた。
引っ張り元と時期がややばらついているのと
抽出した職業は私が適当に選んだので偏りあり・・・。

職業    人口   平均年収
介護士  215万人   378万円

医師    32万人   1240万円
弁護士   4万2千人  1097万円
看護師   120万人    483万円
薬剤師   31万人    543万円
理学療法士 13万人   436万円
美容師   53万人   296万円
理容師   21万人   376万円
保育士   40万人   363万円
医療事務   25万人    295万円
大工     40万人       356万円
警察官    25万人    700万円
消防士         16万人    718万円
自衛官   24万7千人    640万円

(いわゆる)
サラリーマン 3494万人  432万円

このデータでは介護職員の人数は非正規も多いので他の人数を
過多を比較できないところ。ですが訪問介護などは、非正規で
成り立っているので、人数を算出する際は、この集計で
するしかないのだと思う・・・。

どちらにしても介護職は結構な人数がいる。
給与が安いということを改革するにしても社会保障制度内の
事業であり、国からの収入が7~8割なので、企業努力で
売り上げというより売上単価を倍増させることはほぼ不可能。

国の予算を使って、210万人もいる介護職員の給与をさらに
平均年収まで上げるとしたら・・・約50万円の年収アップ。
210万人(非正規もいますが・・・)に分配すると
年間1兆円以上必要・・・?
当前、全員に平等に分配して処遇を改善しようってことは、
予算的にも現実的ではない。

そもそも、国も全員への分配を前提の制度を敷くわけもなく、
現行の介護職処遇改善加算も「キャリアパス要件」であり、
研修受け、能力が上がり、成長した職員に高い賃金が
支払われる制度であり、本来は一律ではない。

この先、混合介護・人員基準緩和など国ができる措置などは
まだまだ進められるかと思う。

国の制度が変わってくれるまで・・・
会社が何かしてくれるまで・・・
と待っている人は、往々にして恩恵は少ないと思う。
そして、組織に不満を感じては転職を繰り返す・・・のかと。

一人ひとりが能動的に自分の収入・キャリアのあげ方を考え、
自身で色々と動く方がよいのではないかと思う。

そしてそれを行うのは、現場の介護職からではなく、管理者、
エリアマネージャー・本社部課長などのクラスが、
キャリアビジョンを持って、次のステージへ進まないと
ポストもなかなか空かないので、添付の研究のような話に
なっているのだと思う。


ここからは、自分の話・・・

私は介護業界20年、多数の失敗もして、時間も非常にかけて、

サラリーマンとしては、キャリアのあげ方についての具体的方法論は、
一定構築できた。


しかも浪人2年、偏差値30の大学ギリギリ卒業・・・
介護職時代は仕事が遅いと夜勤ペアを嫌がられ・・・
ケアマネ3回連続不合格・・・(泣)

他の業界では、全く通用しなかったと思うが・・・www

私のような者でも多少の努力の仕方次第で、介護サラリーマンとして
キャリアや収入を上げることは可能であったわけで、
これからの次世代の介護職の参考・反面教師にでもなれば良いなあ・・・
などと考えている。

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