滋賀・学びの会(10月7日)
こんにちは!まなぶ研究会〜ラフテル〜の木之下です。今回は、10月7日に開催された滋賀学びの会(オンライン)での感想を書かせていただきます。
まず、会の流れとして授業実践映像を見てからグループに分かれて気づいたことや感じたことについて先生方と話し合う活動が行われました。私は、「学びの会」自体に参加することが初めてであったため、先生方と様々な視点から授業実践について話し合えることがとても嬉しかったです。
今回の「滋賀学びの会」では、中学校の数学(平方根)についての授業実践でした。この授業におけるジャンプ課題は「√5―√3分の√5+√3の有理化をしよう」というものでした。この課題は、「√2分の1」のように分母に√だけがあるのではなく√の引き算が分母でされており、それを有理化しなければいけないことが難しいポイントです。このような課題は高校生になって習うレベルであるため多くの子供たちが頭を抱えている様子が見て取れました。
グループ活動を始めた時、私は子供たちがグループワーク慣れしていることに驚きました。自分自身で問題を解いてみて難しければみんなと意見交換するという流れがスムーズに行われており、役割決めをしていないのに、勝手にグループ内での司会・進行役が決まっていることにも驚かされました。これは、日頃からグループワークを徹底して実施させているからこそできることであると感じられました。また、グループ活動を永遠とするのではなく、授業者側がタイミングを見計らって、どんなところで行き詰まっているのかについて全体で共有する場面が多くありました。共有する中で、いつも数学ができる子供がどこで詰まっているのか共有させることで、学びを深めることができていると感じられました。
しかし、授業を見ていく中でグループ活動内での役割が1人の子供に偏りすぎていると感じられました。そのことについて質問すると滋賀学びの会では、「グループ活動ではあえて役割を決めずに行う」ということが目標として掲げられていることを教えていただきました。確かに、一斉授業であれば寝ていたり参加していなかったりする子供は1人2人いるはずですが、今回の授業では、授業に参加していないと感じられる子供は1人もいませんでした。これはグループ活動による成果であるため、あえて役割を決めないことの効果なのかもしれませんが、私は役割を決めないことによって役割を持たなかった子供は考えているフリをしているだけではないかという考えは捨てきれません。実際に授業実践動画の最後あたりに、授業者が「みんなわかっていそうだね」というような発言をしたところ、ある班では「全然わからなかったよね」といった発言がありました。これにより、グループ活動がうまく機能していないグループもあると感じられました。また、ジャンプ課題についても今回の有理化ができるようになったことで、展開についても理解がより深まると私は考えていました。しかし、授業の最後に演習として展開のみの問題を授業者が提示した際、子供たちが行き詰まっている様子が見受けられた。これは、今回の課題の有理化について理解できていない子供がいく人かいるということであると私は考えます。したがって、今回の課題において、展開についてのやり方を再度子供達と確認しておくべきであったのではないかと私は考えます。
最後に、今回の記事では、前半に感じたことや気づいたこと、後半では、私自身の未熟な考えを述べさせていただきました。滋賀学びの会に参加することによって自分にはない考え方や授業実践に触れることで学びの共同体の実践についてより深く学びたいと思いました。
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