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意外と知らない、コンディショナーとトリートメントの違い

この記事はこんな人のための記事です。

(1)リンス、コンディショナー、トリートメントの違いを知りたい。
(2)髪の傷みやパサつきが気になる。
(3)自分に合ったヘアケア剤を見つけたい。
(4)綺麗な髪を維持したい。

ヘアケアの選択肢が多すぎる問題…。

先日公開した』の記事ですが、多くの方にお読みいただき、ありがとうございました!

シャンプーは日々のこと。習慣化して、長く続けていくことが何より大切。とはいえ、あまり気負わず、出来る範囲でスタートし、楽しみながらシャンプーしてもらえたら嬉しい。

実は、シャンプーと同じくらい、「コンディショナー」「トリートメント」に関する質問もたくさんもらう。

「やっぱり、リンスはした方がいい?」
「私に合うトリートメントはどれ?」
「リンスインシャンプーの後は何もしなくてOK?」
「トリートメントとコンディショナーは両方使うの?」
「結局、髪のケアはどうしたら…?」

選択肢が多いから、確かに迷ってしまう……。

「シャンプーだけで済むのなら、そのほうが良い」と考える人も多いし、「トリートメントをしているのに、なかなか髪のコンディションが良くならない」と悩む方も多い。また、「コンディショナーを選ぶ方が良いのか、トリートメントを選ぶ方がいいのか」に悩む人もいる。

はたして何をどう使ったら良いのだろうか……??

今回も、僕が美容師として働くなかでわかった「ヘアケアの心構え」や「トリートメントやコンディショナーの違い」を伝えたい。

適切な使用量とは?

本題に入る前に、まずは基礎知識として、適切な使用量を伝えておこう。

シャンプーで髪をしっかりとすすいだ後に、トリートメントをしていくのだが、たっぷりつければ良いってものでも無いし、量が少ないのも効果を引き出せない。

手に取るコンディショナー、トリートメントはシャンプー同様、以下の量が目安。

・ショート、黒豆サイズ
・ミディアム、黒豆2つサイズ
・ロング、空豆サイズ
※もし足りなければ黒豆一粒分ずつ足しましょう。

水気は切っていますか?

また、トリートメントやコンディショナーを髪につける前に、水が滴らない程度まで、髪の毛を握って水気を切りましょう

力を強く込める必要はありません。タオルなどを使ってあげると、しっとり感が増すので髪のパサつきを抑えたい方にはオススメです。

水気が多すぎるとヘアケア剤の効果が薄まってしまうし、水と共に流れてしまう。かといって、水気が少なすぎると付けムラが出てしまう。水が滴らない程度の湿り気がちょうど良いと思います。

髪の中間から毛先にかけて付けたなら、スポンジで泡立てる要領で優しくモミモミしてあげましょう。モミモミすることで髪に残った水分を介して、必要な栄養が内部に浸透していきます。

1〜2分程、揉み込んだらしっかり流しましょう。時間を置く=揉み込み時間と考えておけば良いと思います。

軽く流す方法が良いという意見も見られますが、僕はしっかりと流して良いと思っています。ヌメリを残すと、髪を乾かす時に時間がかかるうえ、仕上がりがベタっと重たい髪になってしまう。そして、流し残しが痒みにつながったり、背中や首のニキビの原因になったりする。

だから、ヌメリは残さずしっかり流そう

リンス、コンディショナー、トリートメントの違い

さて、この3つは何が違うのか…?

辞書やWikipediaなどには、こんな内容が書いてある。

リンス…洗髪後のすすぎ洗いに用いる液。また、その液を用いて濯ぐこと。有効成分が髪の表面に付着し、アルカリ分を中和し髪を柔軟にするもの。 
**
コンディショナー**…傷んだ髪や地肌の状態を整えるために用いる化粧品。有効成分が髪の表面を皮膜でコーティングし、指通りを良くするもの。 

トリートメント…髪の内部に浸透して髪の補修を行う化粧品。頭髪に水分、油分、栄養を与え、頭髪を健やかに保つもの。(ヘアマスクともいう)

1.リンスは、すすぎやすくするもの。

リンスは「(水で)すすぎ落とす」を指す言葉『rinse』が語源。英語圏では『hair conditioner』と言う。

リンスとは、有効成分が髪の表面に付着し、洗った後の髪の軋み(きしみ)を抑えて、柔らかくし、すすぎやすくするために使う化粧品を指します。

リンスは、アルカリ性に偏った髪に酸を与え、弱酸性に持っていくためのもの。しかし現在では、(皆さん聞き覚えのある)「リンスのいらない○リット〜♪」みたく、洗髪後でも軋みが出にくい処方がとられたシャンプーがほとんどで、リンスの登場シーンは少なくなったと思います。

どうしても、軋みが出て、髪同士が絡まってしまいシャンプーを上手に流せない方は使ってあげて良いかもしれないですね。

【リンスがオススメな人】
・石鹸シャンプーを使っている方。
・濡れた髪の軋みが強く、髪同士が絡んで上手く濯げない方
・髪の短い人

2.傷んだ部分を補修してくれるトリートメント

トリートメントは「処理、治療、手当て」の意味の『treatment』が語源。

リンスやコンディショナーに比べて、濃度が高く、傷んだ髪の内部に浸透して補修をしていきます。頭髪に必要な水分、油分、栄養を与え、頭髪を健やかに保つものです。

注意してもらいたいのは、トリートメントとは、「傷んだ髪を治すものではない」こと。

薬機法(お薬に関する法律)で「修復、回復、再生」という言葉は使えないことになっている。一度傷んでしまった髪は治らない、元には戻らないからだと、僕は解釈している。

修復や回復は「壊れてしまったもの」を元通りにすることを指す言葉。補修は「壊れそうなものを補うこと」を指す言葉。

修復…修繕して元通りに治すこと。
補修…いたんだところを補い繕うこと。

とある記事で「髪は減点法で考える」とあった。これは言い得て妙だと思った。

例えば、あるところにツヤツヤ・サラサラ元気いっぱいの健康な髪を持つ人がいる。その人の髪は100点満点で生まれてくる。しかし、ヘアカラーやパーマなどダメージが起こるメニューを選択するごとに10点ずつ減点されていく。日々シャンプーをしたり(−0.1点)、紫外線を浴びたり(−1点)、ヘアアイロンで熱を与えたり(−3点)、そういった日常で発生する物理的なダメージでも、日を増すごとに減点されていく。

根元は生まれたばかりだから100点だったとしても、毛先に行くにつれ、ダメージにさらされる回数が増えていくから、徐々に点数が減っていく。

この減点を小さくするためにトリートメントは存在する。

僕は日々、自分の髪で実験をしている。自分の髪に対し、過酷な施術を繰り返し、様々なことを学んでいる。しっかり髪をケアしないと、たくさんの実験ができないから、日々トリートメントをしてきた。

もし、傷んだ箇所が回復・再生するなら、半永久的に実験し続けられるはずだが、そうはならない。僕の髪は、最終的にはいつでも無残に天草(テングサ)になるのだから。

だからといって、トリートメントが無駄なわけではない。
綺麗な髪を維持したい人にとって、大切なのは日々の減点(ダメージ)を出来る限り小さくすることだ。

トリートメントでは傷んだ髪を治すことはできないけれど、補修して減点を小さくし、綺麗な髪を維持しやすく、質感をよくする事は出来る。

【トリートメントがオススメな人】
・髪を綺麗な状態で保ちたい。(余計な負荷を減らすのが第一条件)
・傷んだ髪に、ツヤや潤いを与えたい。
・パサつきを抑えたい。
・髪を柔らかくしたい。

3.コンディショナーって何なんだよ!!

「コンディショナーの定義はこう!」と断言したいのだけれど、実のところ、コンディショナーとトリートメントを分ける明確な定義は存在せず、曖昧。英語ではリンスもコンディショナーも『Hair conditioner』。

正直、プロからしても「コンディショナーって何なんだよ!!」って感じで、僕も定義を聞きたい。笑

コンディショナーっていうくらいなので、コンディションを良くするモノである事は確かなのだ。トリートメントは内側を補修。コンディショナーは外部の補修。という人もいるけれど、どうだろうか。疑問が残る。

本当は、違いは全て自社の基準に基づき、自社の商品の中で差別化しているんではないだろうか。「もはや総称してトリートメントでええやんけ。」とも思う。(あくまで個人の意見)

何が良いのかを、補修力だけで比べた場合こんな判断になる。
[A社のコンディショナー>B社のトリートメント]
[A社のトリートメント<C社のコンディショナー]
[C社のコンディショナー<C社のトリートメント]

こうなると、C社のトリートメント最強!!!となるけど、一概にC社が良いとも言えない。なぜなら、みんなが求めているのは、補修する力だけではなく、仕上がりの質感も重要視しているからだ。

求めている仕上がり=
【補修力】
×
【求められる質感】
・軽さ
・滑らかな指通り
・うねりを抑えたい
・しっとり
・艶
・まとまり
・柔らかさ

質感にしても、一つの質感だけを求めているわけではないでしょう?

「軽さ×うねりを抑えたい」だったり「しっとり×艶」だったり「まとまり×柔らかさ」だったりね。 「軽さ×しっとり」って場合もあるかもしれない。

そして、求めているのはそこだけではなく、地肌への効果を期待している人もいる。じつは、コンディショナーには髪だけではなく、地肌への効果(育毛効果や頭皮への保湿効果)も狙って作られているものが結構ある。

コンディショナーの定義は曖昧だけど、髪も地肌も整えたい!というわがままを叶えることが狙いで作られているのかもしれない。コレはいろんなメーカーの開発者さんに話を聞いたりして掘り下げてみる必要がある。インタビューができたらまた追記します。

【コンディショナーがオススメな人】
・髪を綺麗な状態で保ちたい。(余計な負荷を減らすのが第一条件)
・傷んだ髪に、ツヤや潤いを与えたい。
・地肌への効果も期待している。
・髪を柔らかくしたい。

理想のヘアケア剤を見つけるコツ

何を使ったら良いか、何を選ぶべきかは一度横に置き、コンディショナーにしろ、トリートメントにしろ、リンスにしろ、理想の仕上がりになるモノが良いのだ。

トリートメントやコンディショナーを使わない方が理想的な質感になる場合だってある。僕は、コンディショナーやトリートメント、リンスは必ず使ってもらわなきゃならないものではなく、使わない選択肢があってもいいと思うのです。

とはいえ、理想を手にしたいのであれば、理想の仕上がりがどんなものなのかもはっきりしていないと見つけられない。まずは自分が理想としている髪の質感はどんなものなのかを整理することも大切

ここまで説明しておいて何だけど、担当の美容師さんに相談して、理想の質感を作り出してくれそうなプロダクトを紹介してもらうのが一番の早道だと思います。

髪と地肌に、良い変化が出ることを祈っています


      編集:井手佳司
イラスト:塩谷歩波

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くらしを紡ぎ、笑顔を繋ぐ人|株式会社らふる 代表取締役|誰にも負担をかけることなく「ただ髪を楽しむ」という純粋な気持ちで毎日を過ごせるように。今日の笑顔が明日も続くように。|サッカー、坐禅、料理、銭湯通いが好き
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