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娘の自閉症スペクトラムがわかるまで

事の始まりは娘が幼稚園の時。
参観会に行くと、みんなからいつもワンテンポ遅れて動く娘が気になりました。

ボーっと自分の世界に入っているような時が多く、周りの子がお片付けを始めて、半分以上終わった頃にようやく気づいて、後からあわてて自分もやる…という感じ。

家でもとても育てづらい子でした。細かいことにこだわりが強く、例えば食卓のコップの位置や向きが自分の思い通りでないと癇癪を起こしたり、自分の入れたい順番に荷物が入っていないと泣きながら一からやり直したり、毎朝大騒ぎでした。
家ではいつもおしゃべりなのに、近所の人や時々会うだけの人を相手にすると一言も話せなかったり。

「なんでこの子は他の子と違うんだろう」とそんな事ばかり考えて悩む日々。

幼稚園の周りの子たちにも、なんだか変なコ、という認識をされていて、なかなかお友達の輪に入れず、仲間外れにされることも多かったです。

そんな娘を見るのはとても切なく、
周りのお母さんたちからもどんな目で見られているのだろうか、と私自身も劣等感を感じていて、
幼稚園時代はとても居心地の悪い思いをしていました。

長女が年長になった時のことです。
NHKの番組で取り上げていた発達障害の子を見てもしかして?と気になり、
ネットで発達障害の簡易診断をしたところ、「疑いあり」と出ました。

それからは、夜も眠れずネットや本で自閉症スペクトラムの情報をむさぼりました。
知れば知るほど、私の心に芽生えた疑いは確信に変わり、正式に診断を受けて楽になりたいという気持ちが強くなりました。

市の相談所に電話すると、「もし診断を受けるのがハードル高ければ、相談員がお話を聞いて、子育てのアドバイスなどを差し上げることもできますよ」と言われましたが、私はもうハッキリさせて先に進みたかったので、すぐに児童精神科の予約をいれることにしました。

とても混んでいて、予約が取れたのは2ヶ月後でした。
それまで、とても長く感じましたが、その間に小さい頃からの娘の様子を事細かに書き出して、初診の時に伝えられるように準備していました。

そして、ついに初診の日がやってきました。

長くなったので、その日のことはまた別の記事で書きたいと思います。

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