見出し画像

最近ちょっと気になった中国方面のVtuber関連話題をいくつか

Vtuber関連のWebメディアの記事を漁っている時に、中国方面のVtuberに関して報じたちょっと気になる記事が今月はいくつかあったので、今回はそれらをご紹介。

複数のメディアで情報確認が出来ていない分、いつもの記事よりも情報の正確性が担保できていませんので、そのつもりで見ていただければ。


中国のVTuber 睡魔柏凜Porin 行方不明中の半年間に人身売買の被害に遭ったと告白 | P2y.jp

いきなり衝撃的な文言ですが、こちらはP2y.jp等で報じられていた記事。
出典元はおそらく台湾の大手Webメディア「自由時報」。
(ただしP2y.jpには「自由日報」と記載)

記事の内容は、半年間配信が無かったVtuber睡魔柏凜Porinが、復帰配信時に「じつはその休止期間中に誘拐され人身売買の被害に遭っていた」という内容の配信をしたというもの。

以前より中国で女性や子供をターゲットにした誘拐、人身売買についてはいろんなメディアでちらほら目にすることがあったのですが、まさかVtuberの休止理由にまで「人身売買」などという文字が入ろうとは。ちょっと衝撃的でした。

<6/2追記>
こちらの話題ですが、この誘拐されたというVtuberの所属するVtuber事務所『MOFU-F』から「この件は事実ではない」との声明が5/31に出され、該当アカウントが削除された、と中国Webメディアで報じられたようです。

いったい何が本当なのか、わかりませんね。


日本発Vチューバー「Vox Akuma」、中国のライブ配信で投げ銭2000万円。運営会社は来月東証に上場 | 36Kr Japan 

こちらは中国のビジネスメディア、36Krの日本語版Webメディア「36Kr Japan」にて報じられた記事。

NIJISANJI EN所属のVtuber「Vox Akuma」がbilibiliでのおよそ100分間の配信で111万元(約2100万円)売り上げたという話題から、女性中心だったVtuber界隈に男性Vtuberの人気があがっていることや、NIJISANJI EN運営元のANYCOLOR社が6月に株式上場することなどを、Vtuberビジネス収益力の転機として報じた記事。

Vtuber業界初の上場企業として、ANYCOLOR社が海外でも注目されている様子が分かる記事だなと思って読んでました。

また「Vox Akuma」自身の中華圏での人気も注目されているようで、bilibiliでのファン数が85万人を超えている旨が記事には記載されています。
(ちなみに本日時点ではもう104万人を超えてました)

YouTube配信にも漢字や日本語コメントが多めで、アジア人気の高い彼ですが、YouTube登録者数も現在78.3万人と相変わらず凄い勢いで伸び続けています。この数字はにじさんじプロジェクト全体で見た場合既に、葛葉月ノ美兎に次ぐ、第4位の位置です。

果たしてどこまで行くのか、相変わらず興味の尽きないところです。



中国VTuber「A-SOUL」、運営が「中の人」搾取で炎上。人気メンバー活動停止 | 36Kr Japan | 


こちらも「36Kr Japan」にて報じられた記事。

中国の字節跳動(TikTokを手掛けている企業)が開発に関わっていて、中国でも有数の芸能プロダクション楽華娯楽が運営していた中国の人気バーチャルアイドルグループ「A-SOUL」の運営が、いわゆるVtuberの「中の人」に対していじめや搾取ともとれる、かなりブラックな労働環境を強いていたことが明るみになって炎上し、メンバーの一人が活動休止した、という話題。

A-SOUL」自体はメンバー5人で2000万人超のファンを抱える規模のアイドルグループで、昨年のライブ配信の投げ銭だけで2400万元(約4億6000万円)を売り上げるほど勢いがあったのに、「中の人」の給料額はずっと7000元(約13万円)だった、などと記事では報じられています。

個人的に一番びっくりしたのは以下の部分でしょうか。

運営側はその後、1万1000元(約21万円)の基本給に、ライブ配信売上高に対して1%の歩合給を加えるという給料引き上げを提案したが、給料引き上げはメンバーの契約更新が条件とされた」と明らかにした。これに基づいて試算すると、ファンが投げ銭として138元(約2600円)を払っても、配信プラットフォームの取り分などを差し引くと、珈楽の「中の人」は7毛(約13円)足らずしか手にすることができない

これが事実なら、ファンの投げ銭は演者になんと0.5%の額しか届かないのですから、なかなか極端すぎる酷い話です。

Vtuberの中の人に対しての企業側からのいじめという話題については、日本でもかつて「ゲーム部プロジェクト」で大きく騒動になったパワハラを原因とした演者交代騒動などに代表されるように、現在も界隈のゴシップネタを取り扱う一部のまとめサイトや、少し前で言う所の「物申す系」Vtuberなどによって時折見かける話題ではありますが。

Vtuberをビジネスとして見た際、アバターへの初期投資額等を考えるとどうしてもVtuber運営と中の人のパワーバランスは運営側に有利なものにならざるを得ない部分がある以上、この手の問題はどこに行ってもある程度起こり続けるトラブルなんだろうな、とは思います。

もっとも、騒動発生時に必ずしも運営側に問題があるとは限らなくなってきているのが、最近のVtuber界隈炎上の恐ろしいところでもありますが。

出道即揭「真實內在」VTuber新人「壹百滿天原莎樂美」同接爆棚,ですわ語癖感染擴散中 | 4Gamers

最後はこちら、台湾の「4Gamers」に掲載された記事。
残念ながら日本語訳のサイトページは無いので、記事タイトルを意訳すると『デビューしてすぐに「本当の内面」を見せた新人Vtuber「壱百満天原サロメ」が大人気、ですわ口調の感染が拡大中』というところでしょうか。

初配信でいきなり胃カメラ画像を公開した事が話題になったりした、現在大人気のにじさんじ新人Vtuber「壱百満天原サロメ(ひゃくまんてんばらさろめ)」について報じられた記事です。

先日私のnoteでもご紹介した通り、現在も物凄い勢いで数字的な面での実績を積み上げまくっている彼女ですが、どうやら海外の注目をも徐々に集めつつあるようです。はたして海外の方には彼女の軽妙なトークや独特な口調などといった魅力はどのように伝わっているのでしょうか?
ちょっと興味があります。

あと記事タイトルで気が付きましたが「ですわ」って言葉は、考えれば当然のことですが流石に繁体字には翻訳できないんですね。
ちょっとそこに可笑しみを感じてしまいました。

今日のところはこの辺で。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?