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hololive IDOL PROJECT 1st Live「Bloom,」の感想を思いつくままに

  2021.2.17は、ホロライブの大半のファンにとっては、ずいぶんと忙しい1日でした。私自身もライブ・告知と、ずいぶん昨日はホロライブを堪能しました。

今回はもうそれらを全部整理して個別記事にすると書く時間がどれだけかかるか分かったものではないので、とりあえず流れとか考えずに今回はダーッとライブ感想だけまとめて書こうと思います。

『Floral Circlet』シリーズ他、ユニット曲について

 まず、全体的に楽しいセットリストだったと思います。

特に今回のコンセプトである「ユニット曲多めの全編オリジナルソング」でのライブ構成が、こんなにも視聴者にとって、見る楽しみ方を増やすものとは思っていませんでした。

 「誰が次は歌うのか」、「曲は何を歌うのか」ということに一喜一憂する楽しみ方はこれまでのVtuber事務所系ライブ同様ではあったのですが。

前もって歌われることがわかっているユニット曲が大量に増えたことで「この人が今出たから次はこの曲かな?」と類推する楽しさや、逆に既存の全体曲を「こんどはこの編成で歌うの?」という驚きが生まれたことは、この「Bloom,」というライブで感じた新しい楽しみ方でした。

特に今回からユニット曲に参加する4期生、天音かなた常闇トワについては出番が来るたびに、おおっ!と思わせられるものがありました。

 きっと、これまでにヒットしたいくつかのアイドルグループアニメ系のライブイベントもこういうところが楽しかったんだろうな、と私は今回勝手に思っておりますが、さて、この類推は合っているのかどうでしょうか。

あとはまあ好みの問題なのかも知れませんが、ユニット曲自体の感想としては『Floral Circlet』シリーズは全曲共に見どころがあって良かったです。

特に「Dreaming Days」「百花繚乱花吹雪」と百鬼あやめがセンターの曲が2曲あったのに驚いたのと、夏色まつりアキ・ローゼンタール大空スバルのダンスがやはり明らかに目立って上手だったこと、不知火フレア参加楽曲がどれも非常にライブ映えしてたこと、なんかが印象的でした。

ソロ曲と各パート分けについて

 ライブのユニット曲多めのセットリストの中に、コンスタントに入るソロ曲の配分も心地よかったです。

まず、前回の2nd fes.で使用されたソロ曲で、今回「Bloom,」でも引き続き歌われた楽曲は、比較的リリースが新しい湊あくああくあ色ぱれっと」、ロボ子さんアザミナ」、宝鐘マリンAhoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」の3曲のみ、という刷新された選曲もさることながら。

「Bloom,」全5パート構成の一つ目、春パートのさくらみこさくら色ハイテンション!」→兎田ぺこらぺこらんだむぶれいん」→2人楽曲「ぺこみこ大戦争!」の流れは序盤もっともニコニコのコメントが盛り上がったハイライトシーンでしたし。

また、秋パートは「今宵はHalloween Night! 」→「Suspect」→ 「アザミナ」と3楽曲にDJ Kijibatoさんによる繋ぎが入るなど、楽曲間演出にも挑戦的な部分があって面白かったと思います。

 そして、ソロ曲にアキ・ローゼンタール常闇トワは新曲をそれぞれ発表というサプライズ的な選曲も、とても意外性があるものでした。

特に、アキ・ローゼンタールは前述のダンスに加え、この2021.2.17が誕生日という事もあり、さらに、話題性としても新曲の「ヒロイン・オーディション」の同日リリースというイベントを抱えていたこともありと、今回の「Bloom,」で大きく注目を集めたのではないかと思います。

 他にも、湊あくあが全メンバー中唯一、ソロ曲を「For The Win 」「あくあ色ぱれっと」と2曲歌ったことも、ちょっと意外でした。

「ライブタイトル『Bloom,』の『,』の発案が彼女だ」という話などは、以前「音楽ナタリーのPR記事」や、公式の直前番組「裏話ラジオ」などで語られていましたが、ソロ曲の多さといい、エピソードといい、一つ一つの事柄に、彼女のアイドルライブに関しての熱意の高さのようなものを感じます。

あと、個人的には夏パートで、夏色まつりの昔からあるファンメイド曲「君と眺める夏の花」が歌われたことが驚きでもありましたし、好きな楽曲でもあったので嬉しくもありました。

夏色まつりはライブでよく「みんな」ではなく、「まつりす」に向かってのメッセージをステージ上から送るのですが、「Bloom,」でもその流れは健在だったので、ファンメイド曲といい特定ファンへの呼びかけといい「まつりす」の方は特別嬉しいだろうなぁと、今回は特に思いました。


その他、セットリストは以下のページで公開されているので、興味がある方はどうぞ。


気になるところ・感想・告知関係

もちろん、「Bloom,」にも気になる部分が無かったわけではありません。

凝ったカメラアングルではあるものの演者が小さく遠目なアングルが多く、またオンラインフェスであるが故か、通常のフェスやなどに多く、またホロライブでも豊洲の1st fes.等にはあった「演者の表情等を別で取るサブモニター」的な物もないという、視聴者に優しくない撮影配置は前回の2nd fes.同様でした。

他にも、今回何故か別ステージでの登場だった5期生の存在や、事前配信等で説明は一応あったメンバーの登場回数差はもちろん、MCをしないメンバーはライブ中にほとんど喋る場面が存在しない不自然さなんかもあったりと、探せば出てくるものは確かにそこそこあるのですが。

それらを差引きしても、今回は良い点の多いライブだったように思います。

 何よりも「オリジナルソングだけでライブを開催しても、ファンがその全楽曲についてこれた」という、ホロライブのコンテンツとしての成長と勢いが結果として見えたことが、今回のライブ「Bloom,」の何よりの収穫ではないかと思います。

そして、その勢いは楽曲からも感じられます。

今回のライブで発表された曲「あすいろClearSky」は、「共に」「光」「遠い夢」「キラメキ」等、これまでの全体曲を象徴するようなワードが各所にちりばめられた曲ですが。

その中にあるフレーズ「駆け抜けていく 僕たちの青春の光は 誰にも止められないよ!」という歌詞に、私は今のホロライブの勢いに乗った無敵感みたいなものをなんとなく感じています。

今回のライブ内の告知で、ライブDVD、ゲーム「ラクガキキングダム」「D4DJ」との各コラボ、全国流通フルアルバムの販売、そして謎の異世界創造プロジェクト「ホロライブ・オルタナティブ」始動と、様々な方向に新たに走り出したホロライブ。

これからどんな出来事が私たちの前に訪れるのか。その未知の方面にも駆け抜けていく彼女達の道の先には何が待っているのか。

そこについてはいろいろと楽しみでもあり、ちょっとだけ怖くもある。
そんな印象です。

楽しいライブでした。


<ちょっと話題になってるので追記>

「ホロライブ・オルタナティブ」については、あまりにも開示情報が少ない上に、CEOの谷郷さんもnote記事及び各所で求人をまだ出しているレベルなので、しばらくは様子を見守らないと何とも言えないなぁ……という印象です。

とりあえずショートアニメとしては「ホロのぐらふぃてぃ(ホロぐら)」が既にあるので、いきなり「ホロライブ・オルタナティブ」でもアニメや動画を作るとは考えにくいし、そもそもその手法だと集金コンテンツ化が難しそうですし……。

なのであくまでも「ホロライブ・オルタナティブ」は、「ホロライブ・オルタナティブ」での統一した各キャラクターのサイドストーリーや設定を作って、そしてそれをいろんなMVや漫画を量産する際に小出しにしていって、最終的に上手く人気が出ればアニメ化やグッズ化。

仮に上手く行かなくても現在計画中のメタバース関連に、設定やムービー、MVなどは少なくとも流用可能、といったところではないかな?と予想していますが、果たしてどうでしょうか。

何にしてもカッコよさげな各メンバーの画像や映像は今後「ホロライブ・オルタナティブ」のおかげで増えそうなので、そこは楽しみです。


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