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ルカポルカの激闘~ルカポルカと尾丸ポルカ、ダブルポルカの愉快なRFA耐久配信~

ルカポルカ、というVtuberをご存じだろうか?

彼女は株式会社BrightRelishが運営しているVtuberグループ、VGeneration所属のVtuberである。

2020年の3月に解散したばかりのVGamingというゲーム実況特化型3DVTuberグループを運営していた会社の所属というと、その解散時の騒動は一部界隈で話題だったので、まだご存じの方もいるかもしれない。

私の記憶が確かならば、彼女も本来はVGamingの2期生募集で加入するはずが、グループが先に無くなってしまい、そのグループの代わりに立ち上がったVGenerationでデビューすることになった、という開幕から波乱を迎えた経歴を持つVtuberだったと記憶している。

(情報の出元を忘れてしまったので、間違っていたら教えて下さるとうれしいです。)

彼女の波乱は、それだけにとどまらない。

 今年4月末にデビューしてもう少しで活動4カ月、チャンネル登録者数1,400人まで地道に活動し、ようやくメンバーシップに通ったばかりの彼女に訪れた第二の波乱、それはよりにもよってVtuber業界最大手企業の一つホロライブから、名前が丸被りした「尾丸ポルカ」がデビューするというニュースだったろう。

そのニュースを最初に知った時、彼女はいったい何を思ったろうか?

ポルカ」という名称はチェコの民族舞曲の名前なので、名前が被る可能性はないわけではないが、そう可能性が高い話でもないのに突然まさかの丸被りである。

推察するのも難しいが、私なら軽く絶望ぐらいはするかもしれない。


だが、そこからの彼女の立ち回りは素晴らしかった。

彼女はあきらめることなく、このピンチに大手事務所ホロライブの新人Vtuber「尾丸ポルカ」に対してtwitterで全力のプロレスを仕掛けたのだ。

これが功を奏した。同じくプロレス気質の尾丸ポルカはこのツイートを拾い、その後twitterでの交流関係が成立。彼女はピンチをチャンスに変え、その日1日でチャンネル登録者数を700人プラスし、2,100人に到達。その日の配信でも同時接続者数は自己最高の200人を突破したのだ。

 その日の晩にはきちっと新規の顧客を逃さないように、飲酒しながらの自己紹介配信を行うところまで、彼女のその日のムーブは実に完璧だったと言える。その日配信しながら飲んだストゼロは、はたして勝利の美酒の味がしたのか?それとも緊張してろくに味なんかしなかったのか?いつか話題として聞ける機会があれば面白そうである。


 そんなこんなで始まったルカポルカと、尾丸ポルカの2人の交流は、互いのフットワークの軽さも幸いして、11/11についにコラボ配信にまで発展した。それがこちら。

ルカポルカ枠:【 耐久】 RFAをホロライブのポルカちゃんとチャンネル登録1万人かレベル100行くまで終わらないリングフィットアドベンチャー!【新人Vtuber/ルカポルカ/尾丸ポルカ】

尾丸ポルカ枠:【RFA】ルカポルカちゃん1万人耐久の一般ポルカ並走視点【尾丸ポルカ/ホロライブ】

このコラボ配信、元々はルカポルカのチャンネル登録「4,000人耐久」配信予定だった。

そこに尾丸ポルカが応援の手伝いを申し出たところ、それだけで登録者が4,000人を超え、その後企画は「4,444人耐久」「5,000人耐久」を経由して最終的に「10,000人耐久」になるという、今のホロライブの勢いが思いっきり影響した企画つぶしの経緯からこの配信が始まることになる。

ちなみにこの配信、始まった時点で既にルカポルカのチャンネル登録者数は6,000人を超えてしまっていた。


この配信内容自体は汚部屋話や飲酒話などから始まり、だいたいいつもバテ気味の尾丸ポルカと、割と余裕にプレイするルカポルカの2人の楽し気な会話が終始続くコラボだった。興味がある人は、LV1ステージをのろのろ走る姿が見たい人は尾丸ポルカ側、高LVステージをキビキビ走る&よく動くアバターを見たい人はルカポルカ側を見るのをお勧めしたい。

実際、面白い配信だったと思う。

そして結果も言ってしまうと、最終的にチャンネル登録者数は10,000人を無事に突破し、ハッシュタグ #ダブルポルカ は日本トレンドに入り、ルカポルカはその日、全Vtuberでもがうる・ぐら兎田ぺこらと共にBest3に入る登録者の伸び率を記録。活動半年の登録者数を1日で倍にすることになった。

 きっとルカポルカにとってはなにもかもが想像を超える事態だったに違いないだろう。

 だが彼女はこのつかんだチャンスもただのイベントで終わらせず、その後も配信をコンスタントに行って、11/15現在では11,600人まで順調にチャンネル登録者数を増やしている。またも機会を逃さなかったその立ち回りは実にお見事であった。



 ホロライブのメンバーが珍しく他社をキャリーする形になった今回の配信は、ホロライブの持つ現在の勢いを再確認するとともに、あまり有名でなかった立ち位置の配信者にも、注目されるきっかけさえあれば、今回のルカポルカのように十全の立ち回りを見せられる実力者が眠っているということを示す結果となったように、私には思えた。

特に、ピンチを人脈に変えて数字を伸ばしたこともすごいが、一過性の勢いで集まった数字を維持するだけでなく、着実に伸ばし続けている彼女には、今後も注目をしていきたいところである。


しかし、直近で総数が13,000人を超えたといわれるVtuber。彼女のように機会さえあれば大きく伸びるかもしれないVtuberは、まだどれほど眠っているのだろう?

そしてそのうち何人に、そのチャンスが巡ってくるのだろうか。


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