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駄文:バーチャルYouTuberとは?を2024年に考える人々を見て、なんとなく思ったこと色々

今日、昼ご飯を食べながらなんとなくX(旧twitter)を見ていたら、なぜか「キズナアイ」「バーチャルYouTuber」「Vtuber」といった単語が立て続けにトレンドワードになっていまして。

これはいったい何事が起こったのか?と思って覗いてみたら「かつてキズナアイが提示した『バーチャルYouTuber』という概念はゆがめられ、形骸化した過去のもので今や跡形もない」みたいな感じの、とある方のポストがバズっていて、それに対して一家言あるVtuberやファンがリポストをしている、という状況が生まれておりました。

(ちなみにポストされてる方は個人の方のようなので、あえて今回Xの添付引用はしていません、ご了承ください)


最近のVtuber界隈では、「賃金未払いで某所属V事務所の社長が逃げた」とか、「某ゲームに似ているゲームをプレイ配信しているVtuber事務所はけしからん」とか、「同棲してないって言ってた某カップルが、実は同居こそしてなかったけど結婚して離婚してた事をお互い発表した」みたいな感じの、言ってしまえばVtuberの提供コンテンツの出来そのものからは若干外れたポイントに対する、いわゆるファンが過剰に騒いだところでなんにもならない類の闇の濃い話題やどうしようもない暗いスキャンダルが多くて。

ひょっとしたら、それらの憂鬱な流れから「そういえば昔のバーチャルYouTuberはスキャンダルが無いコンテンツ」とか言われてたなぁ……、みたいなことを思い出している人が多くなった結果、今になってこういうポストがバズったのかなぁ?みたいなことを私としては感じたのですが。

この話題のその後のリポスト等では、「バーチャルYouTuber」は今も昔も中の人がウケてた存在なんだから根っこは同じだよ派閥の人、動画での活動が中心だった昔と生配信活動がメインストリームの今はもう別の存在だよ派閥の人、使用しているアバターが3DかLive2Dの違いに言及する人、にじさんじ登場以前と以後で分類する人、「バーチャルYouTuber」と「Vtuber」は似ているけどもう別の存在だよ派閥などなど、いろんな方向に話が派生していまして。

私はその様子を見ながら最終的には「この景色、なんか前も何回か見たような気がするな」的な、そんな気持ちになっておりました。


「バーチャルVtuberとは〇〇だ」

7年前のキズナアイ登場以降、何度となくいろんな場所で語られてきた話題ではありますが、この話題にいつか世間的な統一見解が出ることってあるんでしょうか?


私としては歴史的分類はさておき「本人がバーチャルYouTuberと名乗ればもうそれはバーチャルYouTuber」ぐらいのテキトーさで概念的にはフワッとしている方が、演者の自由度が高くて面白い配信を生む間口が広くなっていいんじゃないのかな?みたいなことを思ったりもしているのですが。

同時に、なかなかそういういい加減な事を大っぴらに言うと、キズナアイや当時のバーチャルYouTuber四天王と呼ばれた存在などを現在のVtuberとは違うものとしてとらえている人や、逆に現在のVtuberの在り方を至高とする人など、いろんなこだわりのある人たちにそれぞれお叱りを受けそうな、そんな気もしているので。

私はこういう時は確固たるこだわりがない限りは「黙って眺めているのが吉」みたいな感じでいます。

とはいえ、Vtuber関連の話題が盛り上がること自体は楽しいものです。
眺めて時には読んでいてげんなりするような批判も目に入る機会ではあるのですが、たまに自分では思ってもみないような捉え方をしている文章に出会ったりもするのが、特にいいですね。


そういえば以前、有識者の方たちの中の雑談でなにげなく『日頃書き文字で「VTuber(大文字)」と「Vtuber(小文字)」ってどっち使ってます?』ってお尋ねした時にも、けっこうな熱量で双方の派閥の人に真剣な考察をいただいて、軽い気持ちでお尋ねしたことを恐縮するやら焦るやら、みたいな思いをしたことがあります。

その時教えていただいた話によると、どこの統計か忘れましたが世間一般的には小文字使用が割合的には多いみたいなことを伺いましたし、私自身noteを書く時の文字変換の楽さや、「Vtuber」でもはや一単語として成立している印象から普段は小文字派なのですが。

前述の雑談以降は「バーチャルYouTuber」を自称しているVの人について書く時と、大文字派の人のWeb記事等を引用する時は、なるべくそのご本人の選択や単語の成り立ちや連なりへのこだわりを尊重して、気がついたら大文字を使うようにしています。

けっこう細かいことかもしれませんが、長く文章を書いているうちに、なんとなくこういうことが気になりだすんですよね。
読む人にはどのみち多分伝わらないことですけれど。


で、そんなマイルールの細かいこだわり的な捉え方を踏まえて、今回の「バーチャルYouTuber」という単語を私はどう取り扱っているか?をこのnoteなどで改めて振り返ってみると。

ざっくりとした傾向としては、自分自身を「バーチャルYouTuber」と名乗る人はもちろんながら、例えばリポストの中にもありましたが2017年~2018年のにじさんじ誕生前後ぐらいまでのデビューの人や、2019年のコロナ流行前にデビューした人、活動の主軸が当初から3D主体の人、RP(ロールプレイ)がしっかりしている人、提供コンテンツが動画中心の人、発信内容に脚本があると思われる人や、あんまり良くないですけど中の人が明らかに声優さんのVtuberなどは「バーチャルYouTuber」とか「動画勢」みたいなくくりで呼んでいるケースが多く。

一方でにじさんじ誕生以後のデビューの人や、コロナ過のさなかに大量に登場した中小事務所所属の人や個人勢の人、中の人の前歴が明らかに配信者や絵師さんだと透けて見えちゃってる人だったり、RPがあってないようなタイプの人、転生を繰り返しているタイプの人なんかは「バーチャルYouTuber」とは呼ばずに「Vtuber」か、「ライバー」みたいな事務所ごとの名称、あるいは案件やってそうな企業勢Vは「配信者」「タレント」みたいな表記や呼び方をしている、みたいに。

そんなに考えてのことでは無さそうでしたが、割と自分でも、その人の時期や企業、活動背景でいい加減に書き方を変えている、みたいな感じになっていました。

日頃は中の人の話題等はなるべく書かないようにしているのに、こういう部分で私が中の人の前歴を知ってるかどうかの影響が文章に出ているのは、我ながら一貫性があるような、ないような、少し変な気分になりました。


こうやって振り返ってみると私の中だけでも、誰を「バーチャルYouTuber」と呼んでいるか、という定義がこんなにぐちゃぐちゃなのに、世間的に「バーチャルYouTuber」が何かという定義なんて、やはり決まるわけも無さそうですねぇ……。

まあそもそもが、特に決める必要が無い話なのかもしれませんが。


ただ、最後にちょっとだけ思ったんですけど。

こういう「聞く人によってはどうでもいい話題」が繰り返されることで界隈が盛り上がっていられるうちは、まだまだ「自分の好きなコンテンツに注目が集まっている」感を感じられて、そこにファンとして本当にちょっとだけですが、喜びを感じたりもしますね。

この答えが出なさそうなコンテンツ関連問答と、昔を振り返る話題。
次はどんな時に、再び蒸し返されることになるでしょうか。

出来れば今度はポジティブなタイミングで話題に上がって欲しいものです。


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