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桐生ココが文春デビューしたら、某大陸から文春砲とは違った弾が飛んできた件with赤井はあと

<9/27に2回、追記しました> 

 昨日(9/25)、文藝春秋「文春オンライン」さんでVtuber関連記事が掲載された話と、その記事にホロライブ所属、桐生ココが自身の配信「あさココ」で反応した話を書きました。(その時の記事はこちら

その際に桐生ココ「あさココ」配信内で「私もこれでようやく文春デビューしました!」とか冗談めかして言っていたことなんかも取り上げさせていただいていたのですが……。

 なんともうその記事をUPした午前11時頃には9/25のあさココ配信アーカイブは非公開になっており、今日(9/26)の深夜に再公開されたアーカイブからは、記事に取り上げていた箇所がなんと全カットされていました。

原因はどうもYouTubeのチャンネルアナリティクスの結果を使用して、「どの国の視聴者が桐生ココの配信を見ているか?」という国籍比率を掲載した際の、「という表記で並んだ地名の中に『台湾』が載っていた」ことだったようです。

(昨日の記事にコメントでお知らせいただきました「ECHOミライダガッキと矢印連」様、ご指摘本当にありがとうございました)


 配信見てた時は全く気が付かなかったんですが、言われてみれば確かに台湾についてはセンシティブな話題ではあります。中国側からすれば「台湾は国ではなく中国の省の一つだ」という認識なのですし。

 それで、今回の台湾を国と表記したアナリティクスを掲載した配信の結果、桐生ココに何が起こったのかを確認してみたのですが、現在、bilibiliでの生配信権限が剥奪、という状態のようです。

 こちらについては、一部ではホロライブメンバー全員のbilibiliでの生配信権限が剥奪されている、または桐生ココbilibiliチャンネルがBANされている、などのツイートもありますが、詳細は不明です。

(桐生ココのbilibiliチャンネルについては現在動いているのを確認済みなので、凍結解除されたか誤報の可能性があります)

あと、前日(9/24)に同じホロライブ所属の赤井はあと同じくbilibiliでの生配信権限が剥奪されていました。こっちについては本当に知らなかったので調べてびっくりしました。


なので、赤井はあとbilibiliでの生配信権限が剥奪された理由も詳しく確認してみたところ、なんと原因が全く同じYouTubeのチャンネルアナリティクスでした。

該当配信は、「緊急会議!はあちゃまのプロヂュース作戦!【ホロライブ/赤井はあと】」で、こちらはアーカイブが全部残っています。(その後、9/27 21:00時点でアーカイブが非公開になったのを確認しました)

この配信の中で、赤井はあとは自身のチャンネルのアナリティクスを口頭で読み上げているのですが、そこで翌日の桐生ココに先駆けて、こんな感じの発言をしています。

「全体の…日本人が37%、アメリカが11%、台湾7%。なるほどね。日本、アメリカが2個目にきて、台湾って感じかな。」

こちらについては前後を確認しましたが、明確に台湾をとりあげて国、と表現するような発言はありません。(アナリティクス確認前に「どの国が~」という表現はあったようです)なのでアーカイブが残っていたのだと思われます。もちろん話題の流れから見て、当人の発言意図にも視聴エリアの確認以外の意味は見受けられません

しかし、これでも中国側からは「中国の一省を他の国と比較するな」というコメント等が出て、結果bilibiliでの生配信権限が剥奪されるのですから大変です。
台湾問題は「中国を市場として考えた場合」配信者にとってかなりの鬼門というほかはありません。

なお、こちらに関してはyuture(ユーチュラ)さんの記事が詳しいので貼っておきます、気になる方はどうぞ。



 さて実際のところ、Vtuberの台湾関連の炎上騒動は過去にいくつも起こっています。

 桐生ココ赤井はあとと同じホロライブ所属では、昨年湊あくあが配信中にタピオカミルクの話をした際に「中国の飲み物」と発言したところ、コメント欄から「台湾の飲み物だよ」と指摘されたコメントを拾ってしまい、「中国と台湾を別の国だと認識しているのか!」という話に発展して、その後の対応があまりよくなかったこともあり炎上、一時的に湊あくあのbilibiliチャンネルがBANされる、という事件もありました。

 また、それとは逆に、以前activ8に所属していた4人目のキズナアイ(以降4号と表記)は、中国各地の方言を紹介する配信の中で「中国領の台湾」と配信中に発言し、またその配信時に使用していた地図で、「日本領の尖閣諸島中国領の釣魚島として記載されていた事で、日本人から大きく反感を受けるだけでなく、何故か中国国内のファンからも「キズナアイはキズナアイではなくなってしまった」という、急に政治的発言をしたことにとまどう反応をされてしまう、という事態が起こったことも、記憶に新しいところではないでしょうか。

なお、コチラの2つの話については、以下のリンク先が詳しいので興味がおありでしたらどうぞ。

こちらの過去の2件については、前者は「コメントを拾っただけだろ」という擁護の意見も出て鎮火したのですが、後者は4号政治的発言を評価する動きなども中国では出てきて、なかなかカオスな状況になったようです。

もっとも4号については、現在は中国国営企業の所属ですから致し方ない部分もあるのかもしれません。どっちみち日本人から見れば不快であることに変わりはないのですけれども。

いずれにしても、中国を市場にする場合のチャイナリスクという問題は、どう警戒しても、結局は頻発する事案のような気がします。台湾関連発言の件もそうですが、国営企業を経由する場合のマネタイズなど、市場の大きさに比例して課題も多くなりがちです。

 特にホロライブに関しては、中国への進出具合が他の企業系Vtuberと比較しても高いため、リスク管理については今後も厳しいかじ取りを迫られそうです。

 ただ、どこのサイトでも今回の問題は「炎上」という取り上げ方をしていますが、過去の問題に比べると中国語のtwitter等の暴れ具合はそんなに強火ではない印象を、今回調べてみて個人的には受けました。

 もちろん削除されたツイート等もありますので、詳細な全容はわかりませんが、「国表記をしているYouTubeやGoogleのアナリティクスに対して言え」等の声や、配信者への謝罪の声など、今回も様々な反応があるようです。

またYouTubeの低評価については桐生ココあさココ9/25アーカイブで800程度、あさココアーカイブが非公開になっていた時の配信「World's WORST CLIMBER: Getting Over It with Benett Foddy 世界一下手くそ壺」2200程度、赤井はあとの該当配信は、なんと現在の低評価38です。

「炎上」という表現がわかりやすいとはいえ、与えられるイメージと実情に多少の乖離が見られるような気が、個人的にはします。

まあ、そもそもYouTubeは国是で中国側から直接見ることが出来ず、配信はbilibiliのミラー配信を見る必要があるので、中国での炎上はYouTubeのアーカイブへあまり影響が出ない、という部分もありはするのですけれど。


 ともかく今回の件では、各企業がチャイナリスクを再確認する出来事となったことは間違いありません。

いっそどの企業も中国市場への進出をあきらめることが出来れば楽になれるんでしょうけども、さすがにそれは、世界をつなぐインターネット関連の企業がとるべき選択肢かどうか、見る人によって評価が分かれる事案なんでしょう。

平和に世界中みんなが笑って見てられる配信って、難しいものですね。




<9/27 18:00追記、というか長いだけの経過報告>

 こちらの件については、続報を記事にするかどうかかなり迷ったのですが、文章量の割にあまりにも中身がない状態になってしまったので、こちらに備忘録程度に追記することにしました。

あえてもう一回書きます。長いわりに本当に中身がありません。当然オチもありませんし問題提起もできません。それでも良い方だけご覧ください。
またこちらの記事に関しては、掲示板等から拾ってきた信憑性に欠けるものしかありませんので、引用等は一切行わないで下さい
また何か問題があればこの部分は即消します


 桐生ココ配信とbilibiliが関連する台湾問題はその後、真偽不明な情報が色々と出始めています。

私が見かけた限りでは、日本と違い中国側の掲示板(どこのことか不明)は大きく炎上しているとの噂や、他のメンバーのbilibili配信に影響が出ているという話、案件(?)が中止になったという噂、Twitterで脅迫メッセージが送られている等の情報が、各所掲示板等に見受けられますが、いずれも企業や報道のような確実性の高いニュースソースや引用元が確認できていません。

また、謝罪を要求する声も、桐生ココが対象だという説、同日の湊あくあ新衣装お披露目配信がbilibiliの規制で中国側で視聴不可になり(?)ファンが騒いでいる説、以前謝罪文を出した(?)ホロライブの運営が今回の件では謝罪しないことに不満をいだいている説、ホロライブが未だに有志主体でのYouTubeのミラー配信を行っていることで、リスク対応が他の中国企業Vtuberほど厳格でない事(?)に不満を持っている説など様々です。これも全部本当かもしれませんし、全部嘘かもしれません。


唯一日本側で明確にわかるのはYouTube配信アーカイブの低評価数ぐらいですが、参考までに調べたところ、桐生ココの配信では9/26、22:00の配信「【#桐生ココ】雑談!【Chitchat】」で低評価数5000弱まで伸びたのがピークです。

そして、その次の配信では低評価数は半分ぐらいに減少しています。

一方、赤井はあとの配信アーカイブでの低評価数は、本記事前半で取り上げた「緊急会議!はあちゃまのプロヂュース作戦!【ホロライブ/赤井はあと】」以降の全ての配信アーカイブを確認しましたが(7配信を確認)いずれも低評価は2桁です。

赤井はあとに関しては完全に騒動の対象外とみてよいのかもしれません。

また、話題の中に湊あくあの新衣装お披露目の話題が出ていましたので、こちらも確認しましたが低評価数は700台と、少し多めではあるものの関連性を証明できるほどはっきりした数字は出ていません。

私は以降、この問題に関しては、確実と思われる情報引用元が現れなければスルーしたいと思います。
今回は、いかに事態が不明瞭かを表現するためにあえていくつかご紹介させていただきましたが、私自身は、ほとんどどれも眉唾だと思っています。
推論が多すぎてどうにもなりません

この混沌とした状況、いったいどんな風に決着がつくのでしょうか……。



<9/27 21:00追記>

カバー株式会社から正式にこの件について発表がありました。

あえてナショナリズムな台湾問題が本題ではなく、メインはYouTubeアナリティクスの開示が機密情報の開示によるコンプライアンス違反にあたる、という形にするようです。

しかし、赤井はあと桐生ココ、双方に「3週間のタレント活動の自粛」というのはかなり重い処分です。カバー株式会社側が中国への対応をいかに重要視しているか、という点がこの処分内容からもうかがえるような気がします。

 公式の発表がありましたので、中国側の状況が不明なままではありますがここで個人的な見解を申し上げますと、カバー株式会社の今回の対応は、落としどころとしては致し方ないと同情できる部分はあるにせよ、あまりにも配信者だけに罪をかぶせすぎている印象がぬぐえません。

それこそ「YouTubeのチャンネル統計データの開示が問題である」というのであれば、過去に外国の視聴者がどのくらいの割合だ、と口にしたメンバーが過去に何人もいたことについては、どのように考えているのでしょうか?これまでの様子から見て、ここまでなら口にだすのはセーフという明確なガイドラインがあったようには思えません。

そしてそのガイドライン教育を今まで出来ていなかったことについて、企業としては誰がどのように責任を取るのでしょう?

そもそも、YouTubeをミラー配信してリアルタイムでナショナリズムの大きく違う国にも同時に流す、という行為自体を配信者全員にやらせることに、私はそもそも無理があるような気が今回の件でしました。
現在のやり方では単純に配信者へ要求するハードルが高すぎます

今後も配信を継続するのであれば、技術的に可能かどうかはわかりませんが、生放送をミラー配信するのではなく、配信アーカイブを一度企業側で検閲してからbilibiliで配信する等の配慮はするべきではないかと思います。

また、何かトラブルがあった場合に視聴者から見えるのは、毎回配信者側へだけ罰が下される様子、というのはあまりに惨いと一視聴者として思います。

 カバー株式会社はチャイナリスクについて、もう一度見直す時期が来ているのではないでしょうか。

もっとも、カバー株式会社に限った話では、もう、ないような気もします。

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