葉加瀬冬雪3D~実験大好き系女子高生の枠で行われる3D技術実験~

10/23に配信された【#はかちぇ3D】実験大好き系女子高生、3Dになる【にじさんじ/葉加瀬冬雪】。

『最後に歌った「perfect day」が本家転載判定された』ことで、配信後に一度非公開になり、現在は異議申し立て中とのことで一部ラストが非公開になった状態での公開となっております。

不遇な3Dお披露目配信になってしまいましたが、葉加瀬と歌のトラブルは、彼女の初の歌ってみた「シンクロサイクロトロン・スピリチュアライザー」に続いて2回目ですね。あの歌ってみたは非常に美しい歌ってみたで好きでした。消えてしまったのが今でも残念です。今回の「perfect day」は無事復活してくれることを心から願います。



いきなり脱線しましたが、今回の3D配信。

既にイベントで先行公開していた3Dアバターを序盤に再度お披露目し、既に3DになっていたSMC組の加賀美ハヤト、夜見れなの2人とわちゃわちゃとした珍騒動を繰り広げて、最後は歌とお手紙で締め、という終わってみれば構成自体は予想の範囲内でした。

しかし、そのSMC組3人になってからのコーナーは、これまでのどの3Dお披露目配信よりもさらに、いちから社の3D技術お披露目色が強い配信になっていたように思います。



具体的に言えば、実験のくだり。
ここはほぼ全て、8月以降の3Dお披露目でいちから社の技術班が披露しまくった技術のおさらいで出来ています。

なぜか直立しているフラスコ内の液体だけ半透過していたり、3Dアバターの映像が反射されて映っていたりするのは「でびでび・でびる3D」で行ったワイン風呂による流体表現のおさらい。

試験管を試験管立てにセットするのは「桜凛月3D」の納刀や「夢追翔3D」のペットボトル同様に、2つの3D小物を結合する表現のおさらい。

いろんな形の各小物をぴったりと手につけてアバターにきちんと保持させる動きは、最近は毎回のようにやっていますし。

混ぜた薬品が爆発したときに爆発音のSEが連動するのは「桜凛月3D」でのフルアーマーりつきんの全弾発射等と同じ効果です。



では今回の3Dお披露目で初めて見る演出は何かというと、これがもう大量で。

〇アルコールランプの炎と、薬品爆発演出
〇屋上の空に流れる雲
〇アバターサイズの大きい3D物体を現実の物体に投影する(平均台=鉛筆)
〇3Dアバターが中から飛び出さない3D物体(大きい靴)
〇3Dの消しゴムを画面奥から放物線上にランダムに飛ばす
〇3Dの回転するバーや消しゴムに3Dアバターとの接触判定を持たせる

などなど。3Dのゲームでもよく見かけるレベルの表現から、そうでないものまでよくもまあこんなにいっぺんにやったな、と言うのが正直な初回視聴時の感想でした。

これまでの技術的なものを小出しにしてきた姿勢から一転して、いっぺんに珍しいものを突っ込んできた意図がよくわかりませんが、3Dお披露目ってしばらくないんですかね?イベント準備で忙しいとか?

まあ邪推は結構出来るんですが、今回投入された技術は、納期とコストさえ実用レベルならバラエティっぽい配信にも生かせそうなものが多くて、そこはこれまでの技術お披露目よりも好印象でした。



また3Dアバターに関しても、最近のお披露目で登場したアバター同様、2Dに忠実な顔や上半身の造形等は素晴らしいものがありました。
しかし、健屋3Dアバターと同様に、またしても腰の下のスカート部が胸に匹敵するレベルで前に飛び出していた点は気になりました。
これが私は好きではないのですが、ここはもう3D用にデザインされていない絵を3D化するときの宿命、みたいなもんなんでしょうか。
足の可動域を確保して、ももの動きが衣類を貫通することを防ぐ狙いなのかな?と推察は出来るのですが、ここは本当にどうにかならないものかと個人的には思います。



ともあれ、色々と見るべきものは多かった本配信でしたが、今回あらためて感じたことは「やはり3D配信は人数多い方が、格段に見せ場が作りやすいんだな」ということでした。

SMC組の3人がギャーギャーやってるだけで面白かったですし、たとえば葉加瀬冬雪が疲れてスフィンクスみたいなポーズで固まってても、加賀美ハヤトのオーバー気味のアクションと、虚無気味の夜見れなの動きという、視覚的な情報量が画面のいろんなところで起こっているのを追うだけで、配信の間が持ってしまうという効果は、多人数における3D配信の最大の利点だと思います。

今後の3Dお披露目でも、ゲスト3Dの導入は是非検討していただきたいところです。

幸いなことに葉加瀬冬雪に関しては、今後も複数人による3Dコラボ企画についての告知が複数、本配信内で行われていました。

その企画等でまた賑やかな3D配信が見られることを期待したいです。

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