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星街すいせいがVtuberグループ「ぶいせん」に起こした『たぬきバブル』のおかげで、今とても楽しいって話

今回書くことは、正直私も全く詳しい話題までは知らない話です。
なにせ、私も見始めたばかりなので。

なので、日頃私のnoteを情報収集的な感じで見に来ていただいている方にとっては、提供できる情報が非常に薄い、いうなれば「単なるVtuberファンのチラシの裏に書かれた雑記」ぐらいの内容になってしまいますがご容赦ください。間違いなどもあればご指摘いただけると嬉しいです。


さて予防線のような前置きを書いたところで本題に入ろうと思うのですが。
今回何が一番書きたいのか、というと。

「ぶいせん」っていうVtuberグループが、今面白いことになってるぞ
です。


まずはなるべく簡単に、現在に至るまでの状況を説明しておきますと。

個人勢グループ「Vtuber専門学校」こと、略して「ぶいせん」花ノ木まるという、昨年11月末デビューしたばかりの一見可愛らしいたぬき風(ご本人いわく猫)の、チャンネル登録者数で言うと2,000人弱ぐらいの新人Vtuberさんがいらっしゃいまして。(グループの詳細とかは後程触れます)

その花ノ木まるの2/25の配信が『視聴者参加型の「テトリス99」』でした。

視聴者や同じグループの仲間と和気あいあいとテトリス対戦を楽しむ姿は今アーカイブを見ても、なかなか楽しげです。

そんな彼女の配信の宣伝ツイートを、2018年から活動しているVtuberユニット『朝ノ姉妹ぷろじぇくと』(チャンネル登録者数、当時およそ17万人)のVtuber、朝ノ瑠璃が配信中にしました。

ちなみに補足をしておくと、『朝ノ姉妹ぷろじぇくと』Vtuberグループ「ぶいせん」運営に深くかかわっており、また朝ノ瑠璃自身も、日頃から「ぶいせん」メンバーの頼れる姉御的ポジションであったため、この宣伝ツイートも別に今回だけの事ではなく、割と日常の光景だったようです。

そんな「ぶいせん」のいつも通りの日常に、突然の嵐が到来します。

朝ノ瑠璃のツイートに気が付き、「やらないといけないことはいっぱい有ったけど、なんかどれも今はやりたくない気分だから、ちょっと覗いてみようかな」的な、そんな気まぐれな感じで視聴者参加型テトリス配信に登場した、嵐のような人物。

それがホロライブ所属の、星街すいせい(チャンネル登録者数136万人)でした。

視聴者たちとのテトリス対戦終了間際に、最後まで残っている対戦者の名前に星街すいせいの名前があることに気が付き、一般ファンのなりすましを疑う「ぶいせん」一同。

そして、対戦終了後に届く星街すいせいからのコメント。

本物だという事に気が付き、驚く一同。
そして限界化してもはや悲鳴しか出ない、実はホロライブ大好きな配信主、花ノ木まる

そんな阿鼻叫喚の様子は現在、「ぶいせん」メンバーによる切り抜き動画花ノ木まるチャンネルにUPされ、現時点で10万再生超と配信歴およそ3か月の彼女の同チャンネル内では最も再生数を稼いでいる動画になっています。

こちらにも貼っておきますので、ぜひご確認いただければと思います。

と、ここで終わっていれば、単なる「新人Vtuberが、大御所登場ドッキリでびっくりした話」だったんですが。

今度は2/27に、星街すいせいが同じく「テトリス99」配信、『【テトリス99】困ったときはテトる‼【ホロライブ / 星街すいせい】』を行います。

そしてその配信内で、この件に触れるのです。
(以下はその触れた箇所の切り抜きとその文字起こしになります)

まるさんがすっごくホロライブがお好きだそうで、すごい喜んでもらえて
泣きながら喜んでたの
スナイプしただけでこんな喜ばれる人生、ありがてえと思って
とても可愛い反応だったホントに
限界化してたんですよ 噛みしめてた
そんなに喜んでもらえるって 泣けてきたよね なんか
こんな喜んでもらえてると思って

コメント「すいちゃんそんなことやってんの?」

すいちゃん割とね 色んなとこ出没してますよ
ねえお前達嬉しくない これ? ホロライブ好きな皆さん
ホロライブがきっかけでVtuber目指そうと思ったみたいな事も仰ってて

「ありがとうございます」もう感謝感激だった。

その凸をした内容を語る中で「泣くほど喜ばれたことへの喜び、そして新人Vtuberさんがホロライブを目標としてくれたことへの感謝」を配信中、星街すいせいは口にします。

そしてこの言葉がきっかけで、星街すいせいのファン「星詠み」たち、そして多くのホロライブファンたちが動き出すことになります。

これが現在まで「ぶいせん」メンバー全体に訪れ続けているバズりの切っ掛け、通称「たぬきバブル」の始まりになります。

そうです、これだけ書いておいてなんなのですが。
物語はまだ、ここで終わりではないのです。

(元配信アーカイブはコチラ、切り抜き該当箇所は17:00~頃からです。)


2/27以降のホロライブファンたちの勢いには物凄いものがありました。

元々前述の『朝ノ姉妹ぷろじぇくと』の2/21配信、『【ラジオ】 #朝ノ姉妹の今日も忍ばNight ~の巻~【#43/花ノ木まる/アキ・ローゼンタール】』で、メインパーソナリティ朝ノ瑠璃、そのアシスタント当番に花ノ木まる、そしてゲストにホロライブのアキ・ローゼンタールを迎えた配信があったことから、既にごく一部のホロライブファンにはそのファンとしての同類っぷりを認知されていた花ノ木まるでしたが。

2/21には1,820人だった彼女のチャンネル登録者数は「テトリス99配信」の2/25には1,930人(1日あたり+30人弱ペース)と、個人勢の新人としては実に順調なペースで伸びている状態だったところから。

星街すいせい凸後の2/26・2/27の2日間に2,630人(+350人/day)と、かなり良いペースに加速したかと思いきや。

その翌日の2/28には、前日に星街すいせいが配信内で彼女の話題に触れたことにより、チャンネル登録者数が9,400人(+6,770人)まで一気に上昇。

そして現在(3/3)では、なんと1.9万人までその数字を伸ばしています。
その様子はまさしく「バブル」の到来だったことでしょう。
(3/3以前の登録者数はユーザーローカル社:Vtuberランキング調べ)

しかし、この大きくバスったタイミングで花ノ木まると、そして「ぶいせん」のメンバー達が取った行動はとても秀逸でした。

「機を見るに敏」とはこういうことを言うのでしょう。

先程書いた「花ノ木まるのチャンネル登録者数が一番伸びた日」の2/28
彼女たちはその千載一遇のタイミングを逃さず、その日の配信内容になんとグループ紹介&グループメンバー紹介枠をぶつけてきます。

しかも配信サムネイルのパッ見とは、あくまで「バブルに戸惑う新人の雑談枠風」でありながら、です。

おそらくはサムネイルから新人が戸惑いあわてふためく様子を期待したホロライブファンを中心とした視聴者たちを、この時よい意味で裏切って彼女が始めた配信は、「ぶいせん」関係者から10人ものメンバーを、代わる代わる雑談配信のゲストに呼び、自己紹介と他己紹介を繰り返しながら、この降って湧いたようなバブルを花ノ木まる一人のものではなく「ぶいせん」メンバー全員のチャンスに変えることへの挑戦でした。

そしてこの、配信に訪れたこれまでにない規模の大量の同時接続者数に場慣れしていないたどたどしい部分を時折感じさせながら、それでもグループ全員が全力でこの波に乗ろうと一生懸命頑張るムーブは、多くの視聴者に好印象を与えることに成功します。

そしてこの日以降、「ぶいせん」の各メンバーのチャンネル登録者数は、それぞれがこれまでにない大きな幅で伸びていくことになりました。

もっとも、あまりにチャンネル登録者数が急に伸びすぎた影響で、YouTube側でセーブをかけられた、なんて話も今では出てしまっているようです。


さて、今年の年始一発目のnoteでも書きましたが昨年2021年は、Vtuber界隈の世間一般への認知度が大きく広がった一方で、にじさんじホロライブの二大勢力が大きくその力を伸ばした結果、個人勢Vtuberや、企業所属でソロ活動が主流のVtuber、中小事務所のVtuberは大きく飛躍するきっかけを得られないことが多かった年でした。

そして2022年もまた、2021年同様に事務所・グループ格差がVtuber界隈ではさらに広がるのではないかという危惧が、私の中ではありました。

そんな中、今回の「ぶいせん」花ノ木まるのバズりと、その後のグループ全体で果敢にファンを獲得しようという、ややたどたどしくも熱意ある動きには、2018年頃に大量に湧いた「俺を・私を見ろ!!」と言わんばかりのVtuber達のやる気に満ちた勢いに似たものを感じ、とても嬉しい気持ちになりました。

まだまだVtuber界隈は頑張ってる奴がいっぱいいて、目に触れる機会さえあれば面白い奴、すごい奴もいっぱいるんだぞ!!という事を、もう一度発見できた喜び、とでも言ったらよいでしょうか。


そして何より今回の「ぶいせん」

これだけ団体行動を褒めといてなんですが、全員が個人勢の集まり、という所にもまた面白みを感じています。

その仕組みは文章にすると若干ややこしいので、以下の動画を見ていただくのがよいかと思うのですが。

物凄く雑に言えば、「Vtuber個人勢希望の人をオーディションして、採用した個人の代わりにアバターの発注等、企業じゃないとやりにくい準備事項を運営がやってあげて、後は個人で頑張るのを運営は補助・応援するから会費だけ下さい」みたいな。

そんな従来のVtuber事務所ともMCNともちょっと違う新しいVtuberのカタチを「ぶいせん」は行っているんですね。

なので、この新しいカタチが今後どうなっていくのかという所にも、私としては非常に興味が湧いているところだったりします。

一応、こちらには立ち上げ時の記事や、過去にnoteでくわけん氏が説明を細かくされている記事もご紹介しておきますので、気になる方は読んでいただければ嬉しいです。

さて、そんな「たぬきバブル」から始まった「ぶいせん」のここ数日の躍進の日々。

ホロライブ関連で他グループのVtuberに日が当たる、というのは私の中では先頃引退してしまった2020年末のルカポルカ&尾丸ポルカ以来の出来事で、いちホロライブファンとしても嬉しい話だな、とも思うのですが。

そんな感慨は別にしても「ぶいせん」のメンバーには、非常に魅力的なVtuberが多かったのは、個人的にはとても収穫だったなと思っていまして。

で、私はここ数日、毎日誰かの配信をちょこちょこ覗いては、そのたびに何か新しい発見と面白いムーブ、個性的なキャラクターと印象的な歌や歌ってみた動画の数々、なんかを楽しめています。

先程も貼ったあの花ノ木まるのゲストだらけの雑談配信は、私の見るVtuberの世界を、新しい方向になかなかの規模で広げてくれたような気がします。

もし、このnoteを読んで少しでも興味が湧いたようでしたら、是非あなたも一度、素晴らしき個人勢の世界に足を運んでみてはいかがでしょうか?




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