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技術か、感性か、言葉か in フランス

フランスの人気、有名のレストラン、ケーキ屋には

必ずと言っていいほど勉強したい日本人が働いてます。

専門学校を卒業し、パリお菓子留学を決めた私は、

当時、あえて技術や知識がない状態でフランス菓子の本場、

フランスに行きたかったのが1番の理由でした。

というのも、

若い時の感性は歳を重ねてからの感性とは違う
と思ったからです。

パリの職業訓練学校に行きながら現場研修という日を向かえ、

とある日星付きレストランの研修がありました。

もちろん学生あがりにあたえられる仕事はある程度決まってます。

ただ現場で働くフランス人プロを目の前に得られる感性は

想像する以上のものがありました。

あの一言

ある日、ワーキングホリデーでフランス料理修行に来ていた

日本人の先輩に言われた一言があります。

「どうして、技術も知識もないのにフランスにいるの?
意味ないし、俺みたいに日本での経験がないとね。
日本に帰った方がいいよ」

もちろんその一言を言われ納得したところも少しありましたが、

彼に言われたことが100%正解とは思いませんでした。

当時の私からしてみると、自分で決断した行動を

否定される意味がわからないということです。

正直、その日本人の先輩はほぼフランス語ができませんでした。

技術でカバーできる部分ももちろんありますが、

コミュニケーションが成り立たなければそれ以上の

期待する仕事は回ってきません。(信頼関係がない限り)

当時のやんちゃな私としては逆に、

「フランスでフランス人と働くって分かってどうして最低限の厨房フランス用語を
勉強してこなかったのですか?」

と言いたいところでしたが、縦社会の日本文化で育った私としては一切

言うことはできませんでしたw

まちがいなく私の立場に置かれた

フランス人の彼らでしたら直接言い返していると思いますw

言われた当時は自分の決断と自分の当時の存在すら否定されたことで

すごい悔しい思いもありました。

そのマイナスの感情得た私としては、将来少なからずはこの先輩より

感性が豊かなパティシエになろう

と強く決断することもできたので、

あの先輩(名前も忘れませんが)には感謝します。

答え合わせ

あれから数十年がたち今となっては、

先輩に言われたこと、技術があっての渡仏。

私自信が感じた、若い時にしかない感性を高める渡仏、

どちらが正解かはわかりませんが、

自分自身で決断した考えに後悔がなかったことは

自信を持って今でも言えます☆







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