山
僕はこの山を降りないことに決めた
僕はお鉢巡りをして、ぶらぶら山頂の景色を楽しむ
登ってきた道のりを思い起こして詩を書き
何度も何度も辿り直す
季節を感じたいから
一年を通して登る
旅には仲間が必要だから
気に入った人に声をかける
僕が戻ってこないと
心配しないで欲しい
僕はこの山を気に入って
この山と共に生きたいと願ったのだから
僕は幸せだ
登りたい山を見つけ
心が充足している
幾千の登山記を読み
僕自身の見た山の景色を書く
それはありきたりなものではなく
見るものや感じたものを新鮮に写しとるような
新しい言葉でなくてはならない
それはぼく自身を映す鏡であり
そして未来に伝える手紙だ
僕はただ書くことに満足して
そして同時に未来に読まれることに希望を託す
書くことで僕の心は整えられ
書かれた言葉は僕をしっかりさせる
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