見出し画像

美術館巡り/彫刻刀を刻む戦後日本展

町田市立国際版画美術館で「彫刻刀で刻む戦後日本・2つの民衆版画運動」展を鑑賞。

「魔女の宅急便」のウルスラが描いたペガサスの絵のモデルになった「虹の上をとぶ船・天馬と牛と鳥が夜空をかけていく」が見られた。これは、青森の八戸市立湊中学校養護学級の生徒達の作品(指導:坂本小九郎)。

「天馬と牛と鳥が夜空をかけていく」(画像上)
縦90cm×横180cmの大きな木版画作品

1951年に日本教育版画協会が設立されて、大田耕士が講師向けに版画教育の指導をしていたのだが、その大田氏が宮崎駿監督の義理の父にあたるのだそう。作品の背景と人の繋がりを知ると、作品がより深く見えて来る。

大田耕士と三鷹の森ジブリ美術館についての解説

展示の前半は、戦後の平和運動や当時のプロパガンダ、政治への風刺漫画など、政治色が強い作品が多く、故に撮影禁止なのもよく分かる。日本の版画教育の遍歴が見られてとても勉強になった。


この記事が参加している募集

#休日のすごし方

54,624件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?