見出し画像

面倒くさい人間は文章を書くべき

執着されるのが面倒くさいのと、本音を言い合って仲良くなる、みたいなのが面倒くさい。

殴り合って分かりあう。

昔の少年漫画みたいな。


職場で「本音で語り合いたい」と言われて、ちょっと面倒くさい思いをした。

職場なんて、いちばん建前を使う場所じゃないか。本音で語り合う意味が分からない。

その人に限ったことだが、会議室で会社の悪口を言いたいだけだった。

イノベーションとか、一社員の意見を汲み取るとかではない。ただの愚痴。本音を語り続けるのは相手で、こちらは聞き役に徹した。

こちらに主義主張はない。非常に面倒くさかった。


もう頻繁に交流してない友達の何人かにも「本音で語り合いたい」系の人がいた。

何の本音だよ、と思いながら、ずっと話を聞いていた。

かなり面倒くさくなって、「もっと人の話を聞いたら?」と言ったら「本音を語り合えて良かった!」と喜んでいた。

本音ではない、ただのクレームだ。

それを「本音」と受け取って喜んでいるのだから、わけがわからない。


自分のことに執着し過ぎて、周りが見えなくなっている。

周りが見えていない人は、人生の危険な局面で足を滑らす。年上年下問わず、これまでに五人くらい見かけた。

悪人寄りの他人から、かなり酷い目に遭わされていた。酷い目に遭わされていたが、本人たちは気づいていなかった。

お金が減って、色々な形の暴力を受けて、相手から馬鹿にされているのに、気づかない。

「良い経験になった」とか「そんな彼が好き」とか真面目に言っている。

周りが見えていない。

自分のことしか見えていない。


ーーーーーーーーーー

ここから先は

2,015字

¥ 100

サポートありがとうございます。このお金はもっと良い文章を書くための、学びに使います。