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002_再会

初めて彼女と出会ったのは、
金曜日から土曜日にかけての深夜だった

月曜日、「次の出勤っていつ?」
ボクから彼女へのLINE

そのLINEから27時間後、
「金土だよ!」

ボクはすぐに
「ラジャー」とリプライ

今度はすぐに彼女から
「あそびにくる?」

ボクは
「遊びに行こうかなぁ、考えておくね」

またすぐに
「りょーかい!」

この後の彼女とのやりとりは、
交互に深夜、朝、夕方、深夜、昼と、
今では考えられないくらい
時間を置いたLINEのやりとりをした。

内容は、初めて会った時に、
ボクの好きな音楽の話をしたらしく、
その曲を彼女が聞いたという話。

話した曲を聞いてくれるなんて、
ボクに少しは興味もってくれているのかな?

そんな淡い期待を抱きつつ、
けれど、
いちゃキャバに通う時間もなかったので、
ボクも単なるキャバ嬢からの営業LINEに
付き合ってる程度の気分だった。

初めて彼女とキスしてから、
ちょうど1週間後。
LINEに気づいたのは、
最寄り駅に着いて0時を回った時だった。

「今日いるよ」

なんとなく、彼女に会ってみたかった。
消えてく記憶には、
自分好みの女の子だったはず。

「ワンセットでもいい?」
「もちろん!」

そうして、
ボクは、
再び彼女がいる店に足を運んだ。



お店のドアを開けると、
お客さんは誰もいない
「指名の女の子はいますか?」

「あ、えーっと、さやかちゃんで」

と言うとすぐに、
ドアの隙間から、
ボクの記憶を鮮明になってくように、
彼女が出てきた。

「久しぶり!」
元気よく、彼女は笑顔で、
そして、
どこかイタズラな笑みを溢して、
席にボクを促した。


女子大生ってことは、
この前聞いていた。
年齢はハタチ。

こういう店の場合、
年齢偽る子が多いけど、
彼女は見る限りハタチで若かった。

肌もキレイで極め細かく、色白。
髪の毛は黒髪でロング。
この店は女子高生の制服を着るのが
コンセプトなので、
それも相まってか若く見える。
この前は、ドレスを着ていたが、
それはハロウィンで着てたらしい。

この前来たときの話、
彼女の仕事の話、
何を話しても楽しかった。

彼女は自分のおっぱいが
全然ないことを気にしていた。
確かに、
こういう店にいる嬢にしては、
ペチャパイだった。
きっと、
おっぱいを求めて来るお客さんには、
彼女と会っても何も思わないんだろうなっと。

もちろん、
ボクもおっぱいを求めてないわけではない。
が、彼女のおっぱいよりも、
彼女の振る舞いや笑顔が可愛いすぎて、
ボクにとってペチャパイは
そんなに大きな問題ではなかった。


彼女が話すたびに、
ボクの鼓動は早くなり、
細くしなやかな体を
抱き締めて離したくなかった。