002_薄れていく思いに
年が明けてから、彼女と会えてない
それは、彼女が店に出てないことと、イコール
店に出てないと会えない?
そんなのキャバ孃なら当たり前じゃない
普通はそう思う
彼女は普通と違うから、
ボクはそんな言い訳を自分にして、
自分を納得させていた
この2ヶ月くらいは、
LINEが来るのは、チラホラ
彼女から来ることはない
ボクがLINEしても、
1週間放置されることもあった
そんな彼女から、出勤のお知らせ
出勤することにしたら、
誰よりもまずボクに教えるね
って、ずっと前の彼女の約束
多分、これはホントの話
彼女からの誘いを断ったことは、
一度もないから。
安定して、指名を確保できる良い客
彼女の中の評価は、そんなところだろうか。
まぁきっと、
ボク以外に何人も同じような客がいて、
ボクはその中で1番、ホイホイ来るんだろうな。
だから、ボクに1番に連絡してくる。
彼女と会えてないからか、
彼女への思いが薄れていく
それもあって、
彼女の行動を少しだけ冷静に、
そして、
自分を少しだけ自制できているのかもしれない
彼女からのLINEを既読にしたまま、
週末を過ごして、今日は3月15日
今週金曜日が、
彼女の久しぶりの出勤日
果たして、
彼女から追加の連絡が来るのか……