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「ゆかり」のあるまちをつくる

皆さまごきげんよう!
「ITで、地方創生」でおなじみの株式会社LASSICです。
夜の澄んだ空気の中、満点の星空を見上げ…すぎて首が痛くなりそうなこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は…!
LASSICと同じく地方を元気にするため、地域と人を結びつける活動に日々奮闘されている学生のみなさんへのインタビューを行うプロジェクト「つなぐプロジェクト」の第3弾です!!

第3弾にご登場いただきますのは、山梨県都留市を舞台に、ゲストハウス運営を行う中で様々な人や地域のご縁を生み出し続けている学生団体ゲストハウスゆかりさんです。お話は、4代目代表である玉村優人(たまむら ゆうと)さん、そして次期代表である北畑希実(きたはた のぞみ)さんのお二人から伺いました。

ロゴ写真

ー学生団体ゲストハウスゆかりー

■2017年開業の都留文科大学の学生が運用するゲストハウス。現在5期目
■学生が創り、学生が繋ぐ中で、「人と人とのつながる場所」を目指し、「多様なご縁をデザインする」ことをコンセプトに活動に取り組んでいる。
■主な活動内容
ゲストハウス運営
イベント企画
■各種リンク
HP:GUEST HOUSE YUKARI
Twitter: ゲストハウスゆかり
Instagram: ゲストハウスゆかり / Guesthouse Yukari

インタビューイーお写真

ー玉村優人さんー

■ゲストハウスゆかり4代目代表
■都留文科大学 3回生
■大阪府出身(大学進学を機に山梨県へ)
■Instagramでゲストハウス検索をしていたところ、学生が運営する「ゲストハウスゆかり」を発見。その雰囲気に惹かれ、人手が足りていないことを聞きつけ運営に参加。コロナ禍でもSNS等を活用し、イベント開催や集客に成功。前年度売上比約6倍を達成。10月17日には「つるロゲイニング2021AUTUMN」(都留市内を散策しながらマップに記載されたチェックポイントを巡る、都留市の魅力を堪能できるイベント)を開催。

北畑さんお写真

ー北畑希実さんー

■ゲストハウスゆかり5代目代表
■都留文科大学 1回生
■入学時に参加した都留市を歩いて周るイベントで玉村さんと出会い、玉村さんの考えに惹かれ、ゲストハウスゆかりの運営に参加。ゆかりが企画するイベントでは行政やまちとの連携に尽力。2021年11月より5代目の代表として活動中。

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ー玉村さんはゲストハウスゆかり(以下、ゆかり)の4代目代表にあたりますが、ゆかりとの出会いはどのようなものでしたか?

玉:安直ですよ(笑)Instagramでゲストハウスを見るのが好きで、当時部活もバイトも辞めて暇だった時にめちゃくちゃ雰囲気いい!と思ったゲストハウスがゆかりだったんです。都留市にこんなゲストハウスがあることを知らず、直接連絡したら学生が運営していることがわかったんです。人手が足りてないという話を先輩方がしていて、いい機会だと思って「それなら俺がやるしかないな」ってなったのが2020年のことです。


ーでは玉村君のアンテナが見事ゆかりの魅力をキャッチしたんですね。ゆかりは「多様なご縁をデザインする」ことをコンセプトにされているとのことですが、立ち上がりの経緯を教えていただけますか?

玉:ゆかりは2017年に開業し、現在5期目になります。学生が創り、学生が繋ぐ中で、「人と人とのつながる場所」となることを目指しています。
初代代表が大学で「空き家問題」について学ぶ中で山梨県の空き家率の高さを知ったことが立ち上げのきっかけです。また初代は旅好きで、バックパックで国内外のいろんなところを回っていたらしいです。そこで、空き家を活用した都留と外との世界を繋ぐ手段としてゲストハウスゆかりが立ち上がりました。
都留市には大学が3つあるんですが、交流がないんです。エンカレッジサークルもない。同世代とも交流がない。そして大学だけではなく、都留市への観光客の入込も少ない。そこで、都留市と外を結ぶ方法として「宿泊」に目を付け、空き家を宿泊施設として活用したのがゆかりです。ひととひと、まちとひと、まちとまちなど「多様なご縁をデザインする」ため、今も活動に取り組んでいます。
初代は長野県で教師をしているんですが、引継ぎ時にも協力してもらい、今も交流が続いています。

ー次期代表である北畑さんは現在都留文科大学の1回生とのことですが、ゆかりを知ったきっかけはどのようなものでしたか?

北:入学当時、「つるでつながるまちあるき」という都留のまちを歩き大学に入ったばかりの人同士が交流するイベントに参加したんですが、その最終終着地点がゆかりで、それが玉村さんとの出会いでした。
玉村さんは本当に経歴がすごいですし、いろいろな角度から物事を考えられているので、「この人の下についたら面白いだろうな」と思ったことがゆかりの運営に参加しようと思ったきっかけです。ゆかりの魅力を知ったのは、実はそのあとだったりします。これは玉村さんにも初めて言いました(笑)

玉:それは知らなかった(笑)でも思いに惹かれて入ってきてくれるのはうれしいですね。まちあるきは、このご時世で大学で友達ができない可能性があるなと思って企画したイベントです。ゆかりが中心になってTwitterで参加者を募集して、応募してくれた新入生に都留を案内しました。

ーゆかりでは宿泊することはもちろん、いろいろなイベントを楽しむことができるんですね。そこで新しいご縁が生まれていくのも素敵です。この「ゆかり」という名前にはどんな意味が込められているのでしょうか。

玉:大きく2つの意味を持っていて、1つ目が「縁」です。これはゆかりのコンセプトにもあるように「人と人、人と物のつながりやキッカケが生まれる場所」、そして「家族になれる、家族のように落ち着く場所」にしたいという思いが込められています。
そして2つ目が「紫」です。これは古今和歌集の「紫のひともとゆえに武蔵野の草は見ながらあわれとぞ見る」に由来しています。紫草があるだけでその周囲の草花もいとおしく感じるように、ゆかりがあることで都留の良さや周りの人の大切さに気付き、より愛おしく思える場所、そして「むらさき」を「村咲き」とかけて、ここを都留市が盛り上げていくための拠点としていきたいという意味があります。
この「ゆかり」には、自分たちのやりたいことや想いが詰まっているんです。

活動写真①

ースタッフの皆さんはそうした想いを引き継いで活動をされていらっしゃるんですね。

玉:はい。10月にはゆかり史上最大級のイベントである「つるロゲイニング」も開催しました。都留市と外をつなぐことを目的とした、都留市をまんべんなく巡って散策してもらうイベントなんですが、こういった状況なのでイベントを開きたくてもなかなかできなかったんです。でもオンライン化の流れに乗って、企画はオンラインで、そしてイベントをオフラインで開催できるよう準備をすすめました。都留市には、都留市市民委員会制度という市民の街づくり参画促進の仕組みがあるんですが、今回このイベントがその指定事業に採択されたんです。その点が評価され、富士急行株式会社様や都留市様、都留市教育委員会様をはじめとした多数の企業・団体様より後援を頂き、盛大に開催することができました。参加者の方にも楽しんでいただけて、都留市にまた来たいと言っていただけました。これで終わりではなく、行政や民間を巻き込んで今後も活動していきたいですね。学生団体というより、ビジネス色がだんだん強めになっていますが(笑)

ーまだまだ活動範囲が広がりを見せていきそうで楽しみですね!ゆかりの今後の活動で目標にしていることは何ですか?

玉:大きな目標としては、学生が創り、つなぐ中で安定した経営基盤を生み出しつつ、人とのつながりを保ち続け、広げられること。そして地域にさらに溶け込み、スタッフが都留と一体になることができるようになっていくことです。
この活動、時間かかるけどお給料は出ないんです。じゃあ関わっているスタッフは何が得られるかというと「自己成長」、そして「もう一つの居場所」なんです。ゆかりで目標を達成する過程で、自己実現をするために今何ができるかを考えて、自分のペースでいいので行動してみてほしいと思っています。


ーゆかりは今後ますます都留市にもスタッフの皆さんにも欠かせない大切な存在になっていきそうですね。お二人ご自身の今後の目標はどのように考えていらっしゃいますか?

玉:僕の今後の目標は今まさに探しているところなんですが、強いていうなら自分の生きたい暮らしを実現しつづけられるように地方の良さと関りを持ち続けられるようにして、ゆかりのある地域を創る接続詞みたいな役割を担っていけたらと思っています。
そのために地球を家にしたいんです。
出身地の大阪や大学のある都留、北は北海道、南は沖縄まで。範囲を広げつつかつ関係を濃くするために狭めつつ…そんなうまく言い表せないポジションを確立していきたいです。それまでにやりたいこといろいろ出てくると思いますが、今はその新しい何かに期待しています。
僕が飽き性なので、ずっと同じところいると飽きてきちゃうんです。勢いよく飛び込んで何かするのが好きですね。でも家族的な深いつながりも大事にしているので、広くつながるということとのギャップがまだ全然埋まってないんです。どうやって人との縁を保ち続けるかを考えているんですが、やっぱり地球全部と家族にならないといけませんね(笑)


北:希望を与えられる人、光を見せられる人になっていきたいと思っています。私は広島出身なんですが、世界っていう大きなくくりで平和を考えるのってかなり難しいなと思っていました。でもだからこそ自分の周りからできることをやっていきたい。これが都留に来た理由でもあります。その具体的な方法として、場づくりや空間づくりがあると思っていて、それを通してまずは自分の周りにいるひとや自分がいる地域にいい影響を与えていけるようになりたいです。
親からもらった名前が「希実(のぞみ)」で、希望は私のキーワードなんです。周りに小さな光で希望を与える、そんな暖かい人になりたいです。

活動写真②

ー最後に、同じく地方で、地域に入って活動をしている学生の方々にお二人からメッセージをお願いします。

玉:地方で活動するときに「すぐ立ち上がってすぐ潰れる」ことが結構多いように感じます。これでは、地域の人や次の学生が苦しみます。2,3年続いて初めて価値ができてくることがほとんどで、ある程度覚悟をもって、自己犠牲も時には必要です。でもその経験は必ず自分の人生の財産になると思っています。その困難を乗り越えて初めて自己実現が可能になるので、一言でいうと「がんばれ!」ですね。
地方に飛び込み、地方の魅力に触れられることは楽しいことである一方で、簡単ではない部分もあります。困難にぶつかることがしんどいと思っている学生は、自分がやりたいペースでやっていって大丈夫です。でもその分、しっかり締めてほしい。1個のプロジェクトとしてやり切ってほしいです。やってる途中にめちゃめちゃ楽しいことに出会えたらラッキーなので。その困難もぜひ楽しんでさらによい自己実現を地方から目指してみてください!

北:私自身まだ活動は始めたばかりなので、いろいろ情報交換が出来ればと思っています。一つの地域だけではできないことも多いです。一緒に頑張りましょう! 

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