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フィルムでポートレート

みなさん、お疲れ様です。
Laskey@Photographer です。
仕事で写真を撮るようになって以来、長らくの相棒。Nikon F3T。
最初はF2の中古だったのですが、見栄
でF3を入手したんだけど、フラッグシ
ップは伊達では無かった。(笑)

F3 チタン ブラック
85mm f1.4


今ではもっぱらプライベートで撮る用に
なりましたけど、丈夫でまだまだ元気。
30年モノです。(笑)
フィルム時代のカメラもこのあたりまで
が、モノとして陳腐化が少なく、エンジ
ニアリングプラスチックを使ったF4
以降とは違う気がします。
エンプラは当時の最先端素材ではあっ
たろう。と思うけど、質感はやはり
金属には敵わない。
そう言いながらAFのF4は高嶺の花で
ありました。
F3は露出計、絞り優先モードを搭載し
ているので、電池は必須ですが、電池
が切れても機械式に緊急シャッターは
切れるようになっていて、プロ御用達
であったのですが、AFに皆んな流れて
行きましたね。便利で、早いんだから。

F3前面にはセルフタイマーを知らせる
赤いLEDがあるのですが、設計の510
さん曰く、遠くからでも視認出来るよ
うに当時、1番明るいLEDを採用したん
だとか。カメラを据えて遠くまで走って
行って、まだ見える。見えない。
とか、試作の時にやっていたらしい。
なんか想像すると微笑ましい光景です。
当時はまだ新しいLED。

「よく数が調達出来ましたね。」
と聞くと、

「LEDメーカーさんが必死に協力して
くれてね。」

と、当たり前に思っていたピカピカ光
るLED一つ取ってもそんなストーリー
があるのも面白い。
アナログ的開発秘話と言うより、四方
山話。シリアスな雰囲気にもならず、
良いのです。
とにかくユーザー目線で作ったカメラ
でもあったんですね。

撮ると言う作業が楽しいのがこの
時代のカメラで、描写云々を決める
のがレンズ、再現性や色、階調、風合い
を決めるのはフィルム。とキャラクター
の組み合わせで写真を撮っていたと言
うのをデジタルになってから改めて
認識しました。

Ai Nikkor85mm F1.4
Kodak UltraMax 400
モデルLUNA

令和の今、当時を偲びつつ、シャッタ
ーを切ってみる。
光学ファインダーの見えもまだまだ
良く見えます。
初めて使う人には新鮮で、我々には
馴染みの感じ。

真ん中のプリズムがピント。
まだ合っていない状態。
合焦するとスッキリ!

ピントは主にセンターで合わせます
から、構図を作る時はコサイン誤差を
考えながら。はちょい技なのですが、
ソレが意外に難しく、ベテランと
ビギナーの差が分かりやすかった。
日の丸構図が自然と増えやすい傾向に
あった元凶はここなんだろうと思いま
す。

Aモード+露出補正


F3T+85mm F1.4



ピントも合って、ブレも無いけど
デジタルと違うコントラストや色の出
方。フィルムにもよるところが大きい
のですが、風合いにやはり違いを感じ
ます。

デジタルでせわしなく撮影していると
いつの間にか、作業的になってしまう
ことがあるので、そんな時は足踏み
したい。
たまにはアナログでゆったり撮影。
ちょっとした贅沢な時間をいかが
でしょうか?

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