🇫🇷Nantes, France / ナントでのクロワッサンチャンス🥐

2023年2月27日 20:29

Nantes / ナント

Day 1 / 1日目 / パリ出発

　1週間半のパリ滞在を終え、遂に一人旅本番になる（パリではお友達に居候させてもらったので、そばに知っている人がいた）。
　パリからナントまでは、FlixBusという、ドイツの会社による格安長距離バスを利用しました。本当に安く（数時間の距離でも、安いと10€を下回ることも）、本数も多いので、通勤通学で使われたりもするそうです。

　パリのFlixBusに乗る時に、バスターミナル（バスタ新宿みたいな）前の公園までは行けたのですが、ターミナルが若干分かりにくく、10分くらいうろうろしていました（出発まであと10分くらい）。
　近くを通りがかったご夫婦がスーツケースを引いていたので、”Are you taking FlixBus?"と話しかけてみました。英語は少ししか話せないとおっしゃっていましたが、バスターミナルを探していることは伝わったようで、「こっちだよ」と手招きして教えてくれました。
　無事に公園の端に大きな屋内スペースに続く扉を見つけ、中に入るとすぐに、様々な行き先のバスがそれぞれどこに停まっているのか示す電光掲示板が。「あなたのバスはあった？」と聞かれ（フランス語だったか、英語だったか覚えていない。しかしちゃんと伝わった感覚から、「真心って伝わるものだ」と強く感動したのを覚えています！！！）、Oui ! と即答。
　Merci beaucoup, merci beaucoup（Thank you very much）と繰り返すと、Bonne journée（Have a nice day）的な温かい言葉とともに、マダムが瞳から星が流れ出るような大きなウインク😉💫をくれて、とっても温かい気持ちになりました。バスに乗り遅れたらどうしようと冷や汗をかき始めた頃に助けてくれたあの時のマダムとムッシュー、Merci !!

　さて、そのようにして無事に乗る予定だったバスを発見し、運転手にアプリのQRコードを見せて予約を確認、重いスーツケースをバスの下に入れて、バックパックは荷物棚に入れてやっと一息。予想していなかったフランス一人旅が、ついに始まります。

　ナントにお昼過ぎに到着し、バスから降りると途端にお腹が空いてくる。バスが無事に次の目的地に着いてくれた安堵と、フランス語など、大丈夫かなと少し不安な気持ちも相まって、一旦クロワッサンを食べたくなる。
　「フランス人は英語を話したがらない」という噂を聞いていたので、頑張ってフランス語で注文しようとした。パリは結構英語が通じましたが、他の都市はそうでない場合も多かったです。
　この時は強いプライドがあって（旅を通して前より柔らかくなっていく）、

"Bonjour! Je voudrais un croissant et un pain au chocolat, s’il vous plaît."
（こんにちは！クロワッサンをひとつと、パンオショコラをひとつ、お願いします。）

とフルセンテンスを、しかも発音よく言えないとダメだ！と謎のプレッシャーを抱いてしまい、店員さんに言ってみたはいいもののその後何かを聞かれた時に、意味がわからず「ああ、終わった……ダメだ、私って注文もできない……」と落ち込みました。今ならいい経験と思えるけれど、失敗でもなんでもないと思えるけれど、当時いかに失敗が怖かったか、わかる体験だったなぁと思います。
　ちなみに、多分聞かれたことはこちらです↓

"C'est tout?（セトゥ？）"
（そちらで全てですか？）

　短い一文。大学でフランス語をかじっていたのでこれは理解できたはずなのですが、緊張していたのか理解できなくて、ああ自分ってダメだ……と思ってしまいました。旅はいい意味で、自分の高いプライドや当たり前を壊されて視野を広げられるし、結果的になんだか心のゆとりができる気がするので、いいです。

　この日は長距離移動とお買い物だけで疲れてしまって、Airbnbに向かいました。
※Airbnb(エアビーエヌビー)とは、民泊のようなサービスで、多くの国、地域で、自分の家のような宿泊が体験できます。ホテルと大きく違うのは、エアビは民泊を選べばキッチンが使えるところも多いという点。自炊したい人、友達とホームパーティーしたい人にもおすすめです。

　2泊お世話になったエアビなのですが、お部屋にカビがあったのか、ほのかに酸っぱいにおいが漂う・・・。
　もちろん、最初は自分を疑いましたよ！「シャワーはちゃんと浴びてるつもりなんだけどな……。ズボラだから、なんだかんだ洗えてないのかな……」とか思って、自分を嗅いでみると臭い気もしてくる……旅のせいかな……。パリでの受動喫煙のせいかな……仲良い子達にはよくハグなんかをしちゃうので、「今気づいたんだけど、私って臭いかも……いつも臭かったらごめんね！(T ^ T)」と謝る始末。友達が「少なくとも私はあなたが臭いと思ったことなんて一度もないよ！」とフォローしてくれる（笑）。
　結果、次の目的地トゥールーズのエアビに移った瞬間に自分からあの酸っぱいにおいが完全に消えたので、多分エアビのにおいが移っただけだったのだと思います。私の名誉のために（笑）。

　とにかく、エアビは、スーパーホストを選ぶのがコツかと思います。あと、レビューを読み込むこと。批判的なレビューは、「ハウス設備に対する批判」と「ホストに対する批判」なのかも重要です。後者はゲスト、つまり借りる側との相性もありますが、前者は自分が気にする点か、そうでないか考える必要があります。安くて、しかもホストがスーパーホストであるエアビも多くあるので、もしコスパ重視の方は、たくさんの物件を見てみるといいと思います！

Day 2 / 2日目

　別日に、初日に苦い思いをした同じお店に行きました。（エアビから一番近かったのと、リベンジしたかった！！！）

　画像に書いたことを訳すとこんな感じ。↓

”わあ、私もう注文するの怖くない。ただ「こんにちは（フランス語）、これとこれをいただけますか（英語）……」と言えばいいんだ！うん、フランス語を話す人には失礼になってしまうかもしれないけれど、今私も店員さんたちも混乱しないんだから、多分これがいいアイディアなんだ😂でも今なら “C’est tout ?（そちらで全てですか？）”がわかるから、”Oui !（はい！）”だけ言える（笑）あと興味深いのは、店員さんたちは英語を理解してくれるけど、フランス語で返してくること！これが興味深いけど、とりあえずこういう顔→😕をされる不安がなくなって何でも買えるのが嬉しい（笑）

　急ですが、ヨーロッパ旅最後の地、フィンランドで会った、カナダに住んだバックグラウンドを持つ日本人の友達に言われたことがあります。当時私の頭に強くあった、オーストラリアに永住したいという考え。そのことを話した時に、「どれだけ一生懸命オーストラリアに馴染もうとしても、ネイティブオーストラリア人とあなたの間には、超えられない壁がある。だから、完全に馴染めないからってそれで落ち込みすぎないようにね」と言ってくれました。あとあと考えると、ナントのパン屋さんでの出来事も、これに通じることがあります。
　言語の壁や、価値観の壁。理解しようと歩み寄ったり、何かボールを投げるようにコミュニケーションを試みたりしても、片方がそのボールを受け取れなかったり、歩み寄れなかったりすることもある。「うまくいかない状況」が生じた時、一旦「まあいっか」と割り切って他の方法を試してみる。だから、お店で現地の言葉で注文しようと試してみて、うまく行かなかったら一旦英語でお願いしてみてもいいし、その時学んだ言葉を、次の機会は活かせばいい。

　こんな小さな旅の出来事ですが、今回はそんな学びがありました。郷に入っては郷に従えはある程度大切ですし、できればフランスではフランス語オンリーで旅したかったけれど、自分にその能力がないなら（自分が完全に馴染めないなら）、自分を責めるよりも、できることからやってみればいい……。
（フランスに住みたいとか、本当に溶け込みたい時は相応の努力をしないといけないと思いますが！）
　一旦は習得を目指していたこともあって、フランス語ができない、そんな自分が悔しくて正当化していることは否定しないけれど、旅くらいなら、そんなに考えすぎなくてもいいんだろうなと思います。次に旅をする時は、もっと気楽に現地の人々とコミュニケーションできたら嬉しいです！

　お昼に、ナント出身のお友達に聞いた、おすすめboulangerie（パン屋さん）へ。

La Petite Boulangerie
(1 Pl. Saint-Félix, 44000 Nantes, France)

　私は以前からフランスのパンに強い憧れがあって、フランスに行ったら毎食食べちゃおうと思っていたくらいなのですが、パリで居候させてもらったお友達のところでは自炊ができたので、節約のためなるべく外食（私はクロワッサンチャンスと呼んでいます）は控えていました。
　ナント以降の旅では、クロワッサンチャンスを活かそうと思って、1日の中で何度もパン屋さんあるいはカフェに行きました。

　これは多分フランスのパン屋さんの一般的な注文方法かもしれないんですが、注文すると、頼んだパンを袋に詰められて、お会計で"〇〇€"と伝えられて支払うと、パンが渡されます。私はパンを頼んだら先に渡されると思っていたので（苦い思いをしたあのパン屋さんもそうだった）、パンを頼んだ後その場で待ってしまって、お会計の店員さんに呼ばれてやっと受け取ることができました。
　La Petite Boulangerieのクロワッサンは、表面がさくさくで内側が綿菓子のようにふわふわ、バターのわずかなしょっぱさがいいアクセントに、ほのかに甘いけれど甘すぎず、全てが最高の塩梅でした……。ナントに行ったら、また食べたい。

　幸せなおやつを食べて、街の散策に出かけます。

Place Royale
(5 Pl. Félix Fournier, 44000 Nantes, France)

　ナント、落ち着いていて、週末の地元の人たちがゆったりと過ごしている感じが、すごく好きでした。ハイシーズンだとまた観光をする人たちの流れなどが変わるかもしれません。

Château des ducs de Bretagne
ブルターニュ公爵城
(4 Pl. Marc Elder, 44000 Nantes, Francfe)

　ブルターニュ公爵城は、無料で城の周りと、銃などが装備されるであろう小さな屋外空間などを見ることができます。街中に歴史的な建築物が残っているの、貴重だなと思います。

Muséum d'Histoire Naturelle
自然史博物館
(12 Rue Voltaire, 44000 Nantes, France)

　お城の後は、とても楽しみにしていたMuséum d'Histoire Naturelle（自然史博物館）へ。英語の知識を頼りに、フランス語の説明文をうっすら読みながら進む・・・。ゆく所々で嬉々として科博などに向かう人なので、すごく楽しかったです。

　日本で言う軽井沢みたいな感じ？行ったことがないんですが、軽井沢もナントも、落ち着いたリゾート地、というイメージです。楽しかった〜。エアビ／宿泊地選びだけ気をつけて（笑）、ナントにまた行きたいです。
　さ、次はトゥールーズ！個人的に絶対次のヨーロッパ旅でも行きたいところ😭トゥールーズとーーーっても好きです、早く振り返りたい。

𝑻𝒐 𝒃𝒆 𝒄𝒐𝒏𝒕𝒊𝒏𝒖𝒆𝒅!
𝑁𝑒𝑥𝑡 𝑠𝑡𝑜𝑝: 𝑇𝑜𝑢𝑙𝑜𝑢𝑠𝑒, 𝐹𝑟𝑎𝑛𝑐𝑒🍨🖼

これまでの旅記録🕊️随時リンク更新🌱

＜フランス🇫🇷＞ 
・パリはこちら 
・ナントはこちら
・トゥールーズ
・Le Puy en Valey

＜スイス🇨🇭＞
・シュピーツ/インターラーケン（意味:between lakes）
・ベルン

＜イタリア🇮🇹＞
・トリノ

＜スペイン🇪🇸＞
・バルセロナ

＜フィンランド🇫🇮＞
・ロヴァニエミ

＜タイ🇹🇭＞
・スワンナプーム国際空港

＜オーストラリア🇦🇺＞
・メルボルン
・アデレード

＜日本帰国✈️＞
・パース空港（オーストラリア）、シンガポール空港、羽田空港

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