発達障害児の独り言
著書:発達障害の子供が分からない人へ 不思議行動の秘密を教えます
著者:ひまわり
出版:ロフトミアBOOKS
はじめに
こんにちは。お久しぶりです。ラスと申します。
長らくnote投稿から離れていましたが、またぼちぼちと投稿をしていきたいと思います。
今回取り上げる内容は「発達障害児の独り言」についてです。
発達障害とは
※出典元のホームページ
上記の通り、脳機能障害であり、通常低年齢において発現するものです。
一口に発達障害と言っても、特性は様々あります。
コミュニケーションが苦手だったり、なかなか集中できなかったり…
また、知的な遅れを伴う事もあり、一人一人特性が全く異なります。
その為、個人に適した支援が必要になってきます。
発達障害の推移
次に、発達障害の診断を受けた児童の推移を見てみたいと思います。
上記の通り、発達障害の診断を受ける児童はは増加傾向にあり、自分には関係ないとは言いきれないと思ます。
※出典元のホームページ
本書について
本書は、著者であり母親である「ひまわり」さんの思いの丈や、発達障害の診断を受けた娘さんの「感情」や「行動」について記載されています。
外出先で感じる他者の目、迷惑をかけないかと不安な気持ち。
この様な内容を語って頂いています。
障害を抱えている方を理解し、分かり合える方が1人でも増えて頂ければ幸いです。
独り言について
本書には娘さんの独り言の事例が記載されています。
娘さんは担任の先生が大好きで、学校から帰宅すると、先生が話した内容を再現するそうです。
しかし、誰かに聞いてもらう為ではなく、独り言です。
この様に、自分1人の世界で話続ける娘さんを見て、ひまわりさんも悩んだそうです。
しかし、ある事に気づきます。
それは「声に出すか出さないかの違い」です。
私達も、過去現在未来に思いを馳せて、自分の世界に没入する事があります。
しかし、それは自分の心の中で行う事であり、発言はしません。
けれども、全ての人が同じ概念の中で生きているとは限りません。
独り言を話す児童に対し「静かにしなさい!」「やめなさい!」と言う事は簡単かもしれません。
しかし「なぜ」独り言を話しているのか理解する必要があります。
なぜ独り言を話すのか
次は、独り言を話す理由を解説したいと思います。
発達障害と診断された児童は、独り言が多い傾向にあります。
しかし、一日中独り言を話している訳ではありません。
独り言を話す場面は、いつもと違う環境で居心地が悪いのかもしれない…嫌な気持ちになって不安かもしれない…
そのような場面で、状況やTPOに関係ない話を、独り言で話し始める事があります。
それは、現状と関係ない事に意識を向けて、心を守ろうとしているのかもしれません。
独り言は不安や緊張を解消し、落ち着く為の方法である事が考えられます。
その為、独り言を無理に辞めさせようとすると、本人にとって大きな負担となってしまいます。
独り言は、ストレスを解消し、気持ちを落ち着ける大切な手段です。
独り言に対する対応
しかし、TPOを守る事は必要であり、無闇に周囲に迷惑をかける訳にもいきません。
本書に記載されている対応として「深呼吸を3回する」「声のボリュームダウンを伝える」といった例が上げられています。
声のボリュームダウンについては、ジェスチャーも交えて、わかりやすく表現をしているそうです。
しかし、あくまでも例である為、個人の特性を生かした対応が必要になってくると思います。
おわりに
今回は、発達障害児の独り言についてまとめてみました。
発達障害と診断される方が増加しているという事は、自分には関係ないと、言えない時代になってきています。
もし、外出先で独り言を話している児童を見かけても、奇異な目で見るのではなく、暖かい目で見守ってほしいです。
本人は大変な状況かもしれません。
心を守るための独り言かもしれません。
本書には独り言以外にも、パニックや衝動的な行動等、ひまわりさんが体験した様々な事例が記載されています。
今回の記事で、少しでも障害について理解を深めて頂ければ幸いです。
※2023年8月30日時点でKindleUnlimited対象書籍です。
★ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。
読書記録やFF14など、興味の赴くままにアウトプットしております。
他にも様々なことを記載していきたいと思いますので、気になった方は是非スキ・コメント・フォローして頂ければ幸いですm(*_ _)m
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?